肥後銀行を傘下に置く九州FGとふくおかFGの熊本銀行が中間決算発表
肥後銀行を傘下に置く九州フィナンシャルグループと、ふくおかフィナンシャルグループの熊本銀行が今年度の中間決算を発表しました。
九州フィナンシャルグループの中間決算では、売上にあたる経常収益が1126億円で、前年度の中間期に比べて17億円増加。最終的な儲けを示す中間純利益は157億円で、前年度の中間期から14億円減少し増収減益になりました。減益の原因は、人件費の増加や海外金利上昇に伴う外貨調達コストの増加などということです。また肥後銀行単体でも経常収益が547億円で、107億円増加しましたが、中間純利益がの94億円で6億円減少し増収減益となりました。
減益はどちらも3期ぶりですが、過去最高益だった前年度に次ぐ2番目に高い水準です。九州FGの笠原慶久社長は「TSMC進出に伴う好調の流れは強まっていて、肥後銀行へのニーズは着実に高まっている」と話しました。
一方、ふくおかフィナンシャルグループの熊本銀行は、今年度の中間決算を増収増益と発表しました。経常収益は130億円で、前年度に比べて10億円の増加。中間純利益は29億円で、前年度に比べて4億円増加しました。
野村俊巳頭取は「本業の利益であるコア業務純益が2007年の統合以来、過去最高となるなどおおむね順調」と話しました。また熊本銀行では、14日から5年以上の国内円定期預金金利を13年ぶりに引き上げました。