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3セクの肥薩おれんじ鉄道が値上げに向け調整 認可されれば2004年の開業以来初

2024年5月22日 19:07
3セクの肥薩おれんじ鉄道が値上げに向け調整 認可されれば2004年の開業以来初

第3セクターの肥薩おれんじ鉄道が、今年度中の運賃の値上げに向け、国と調整していることがわかりました。認可されれば、開業以来初めての値上げとなります。

肥薩おれんじ鉄道は、八代市と鹿児島県薩摩川内市の116.9キロを結ぶ第3セクターで、九州新幹線の部分開業にあわせ、JR九州から在来線区間を引き継ぐ形で運行を始めました。

肥薩おれんじ鉄道によりますと、燃料費や人件費の高騰などから今年度中に運賃の値上げを行う方向で、国と調整を進めているということです。具体的な時期や値上げ幅は現在、協議中で明らかにできないとしています。認可されれば、消費税引き上げによる改定を除くと、2004年の開業以来、初めての値上げです。

肥薩おれんじ鉄道は「引き続き安定的な運行に努めていきたい。沿線での企画などを通じて、さらに利用促進を図りたい」と話しています。

【スタジオ】
肥薩おれんじ鉄道のほかにも、交通各社で値上げの動きが見られます。
熊本市電は去年6月から170円から180円に。
熊本電鉄は去年10月から初乗り運賃を160円から180円に値上げしました。
また、JR九州も運賃の値上げに向け実施時期や改定の幅などの検討を進めているとしています。