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「いじめは予防できる?」カードゲームで考える 熊本市の小学校でモデル授業

2024年11月25日 19:40
「いじめは予防できる?」カードゲームで考える 熊本市の小学校でモデル授業
カードゲームでいじめ・嫌がらせ予防
記者やアナウンサーが取材した1つのテーマを深掘りする「記者のコトバ」。今回のテーマは「いじめは予防できる?」です。「いじめの予防」とは、どういうことでしょうか?

(畑中香保里キャスター)
熊本市の小学校で、いじめを防ぐ方法を考える授業が行われました。どうすれば防ぐことができるのか。そのヒントとなったのが、このカードを使ったゲームです。

11月15日、熊本市南区の富合小学校で行われていた6年生の授業。
■すなばコーポレーション 門川良平代表
「学校などでいじめや嫌がらせなどが少ない、良いクラスを作っていくためのカードゲームです」

教壇に立っていたのは、ゲームを使った教材を開発している門川良平さんです。熊本市が今回、カードゲームの制作を依頼しました。その狙いは、子どもたちに「いじめを予防する行動」を考えてもらうことでした。

(緒方太郎キャスター)
ゲームを通して、いじめについて考えるというのは新鮮なアイデアですね。どんなゲームなんですか?

(畑中キャスター)
ゲームの題材を紹介します。いじめについて、4つの段階があります。
①クラスの中で少し目立つ行動をしたAさんに対し、Bさんが『Aさんってなんか変だよね』と言って、からかいました。
②次の段階でBさんのからかいがエスカレートしていきます。Cさんは見守ることしかできないでいます。
③さらに段階が進むと、何人かでAさんを笑いものにする場面が増え、Aさんは困った表情です。
④状況はどんどん悪化し、みんなでAさんを仲間はずれにするいじめに発展してしまいました。
*この①から④の段階は、この後の授業のシーンでも出てきます。

(緒方キャスター)
どんどんエスカレートしてしまいました。このいじめをどう予防するんですか?

(畑中キャスター)
そこで登場するのが、このカードです。再び授業の様子です。

ゲームで使うのは、9枚のカードです。「いじめられたAさんがおうちの人に伝える」、「そばで見ていたCさんがBさんに『やりすぎじゃない?』という」などの選択肢が書かれています。いじめの4つの段階のどこで、選択肢が書かれた9枚のカードのどれを使ったらいいのか考えます。