【異例の短期決戦】石破内閣発足してすぐに衆院選 掲示板や投票所…選管も調整に追われる
異例の短期決戦が予想される衆議院選挙。内閣発足から1か月もたたない間に投開票日が迫る見通しです。熊本県内でも戸惑いの声が聞かれました。
1日、第102代首相に選ばれた自民党の石破茂新総裁。夜に新たな内閣が発足します。
新内閣に熊本県民からは…。
■50代 女性
「元々石破さんを応援していたので、頑張ってほしいなと思います」
■20代 男性
「そもそも石破さんを知らなかったです」
一方で、県民からは衆院選に関する声も。
■60代 女性
「もっと広めてからやってもらうといいと思う。解散しますよ、選挙しますよって言われても、えーって感じ」
■20代 女性
「投票する側もすぐ決めなきゃいけないのが、難しいなって思います」
石破首相は9日に衆議院を解散し、27日投開票の日程で総選挙を行う考えです。
■緒方太郎キャスター(熊本市選挙管理委員会)
「投開票まで1か月もない異例の短期決戦となる見込みの総選挙。選挙管理委員会では、急ピッチで準備を進めます」
10月15日に公示される予定の衆院選。熊本市の選挙管理委員会は調整に大忙しです。
■熊本市選挙管理委員会事務局 池邉陽副事務局長
「従来は解散から投票日までもう少し時間があったかと思うんですけど、今回は非常に短いものと認識しています」
熊本市内の900か所以上に設置する選挙ポスター掲示板の発注や投票所の確保など、時間がない中での対応となっています。
■熊本市選挙管理委員会事務局 池邉陽副事務局長
「まず漏れがないように正確に作業したいのと、何とか間に合うようにというのが第一かなと思います」
新たな政権の実績が見えぬまま異例の短期決戦に突入するのか、熊本でも混乱と戸惑いが広がっています。
【スタジオ】
(緒方太郎キャスター)
新たな閣僚の顔ぶれですが、熊本県内選出の国会議員は閣僚に選ばれませんでした。TSMCの進出など半導体関連の戦略を担う経済産業相には武藤容治氏、水俣病などの問題を担う環境相には浅尾慶一郎氏が選ばれました。
(畑中香保里キャスター)
環境相といえば、水俣病を巡るいわゆる「マイクオフ事件」が全国的にも注目されましたね。
(緒方キャスター)
環境相が変わることになる中、被害者団体の当事者はどんな思いなのでしょうか。1日、環境相として最後の会見に臨んだ伊藤信太郎氏は、水俣病について問われ、次のように述べました。
■伊藤信太郎氏
「今後は一議員として水俣病問題にしっかりと向き合って、私の力の限り前進のため努力したいと思う」
そして、マイクの音量を絞られた当事者である水俣病患者連合の松﨑重光さんは、新たな内閣の発足にこうコメントを寄せています。
■水俣病患者連合 松﨑重光副会長
「何度も何度も話をしてきたつもりですが、大臣が代わればまた同じ話をしないといけないのでしょうか。きちんと引き継ぎされること、私たちの要望が聞き入れられることを望みます」