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【科捜研の男】熊本県警職員が博士号取得 DNA型鑑定の精度を高める研究

2024年10月15日 19:44
【科捜研の男】熊本県警職員が博士号取得 DNA型鑑定の精度を高める研究
熊本県警の科学捜査研究所、通称「科捜研」に所属する男性が博士号を取得しました。県警の科捜研職員が博士号を取得するのは8年ぶりです。

農学の博士号を取得したのは熊本県警・科学捜査研究所、通称「科捜研」に所属する興梠聖哉さん40歳です。県警で働くかたわら九州大学大学院の社会人博士課程で学んだ興梠さんは、犯罪現場に残された髪の毛や血痕といった痕跡から容疑者の特定などをするDNA型鑑定の精度を高めるための研究を行っていました。

今回、論文で取り上げたのは、微量のDNAを増やし鑑定するPCR法です。使用する酵素について様々な種類の中から熱に強い性質のものを確認し、DNA型鑑定への活用の可能性を見出したということです。

■熊本県警科学捜査研究所 興梠聖哉さん
「研究に取り組んだ成果がこのような取得につながり、身の引き締まる思いがしています」

県警の科捜研職員として8年ぶりの博士号取得。興梠さんは今回の結果をより良い技術の開発につなげ、犯罪捜査にさらに貢献したいと話しています。