｢いまを生きる大切さ｣娘の命を奪われた男性が高校で講演

20年前、大学生の娘を殺害された男性が、高校で命の大切さを訴えました。

高校生に犯罪遺族の心の痛みや命の大切さを伝えようと、県警などが開いている講演会。八代市の高校で講演した米村州弘さんは、20年前、大学生だった娘をインターネットで知り合った男に殺害されました。

■米村州弘さん
「SNSの世界は楽しいんだろうと想像はつく。だけどその裏側に潜む怖さ。十分理解してもらえないかな」

『同じようにつらい思いをする人を減らしたい』と講演を続ける米村さん。生徒たちに伝えたのは｢いまを生きる大切さ｣でした。

■米村州弘さん
「きょう帰って、お父さんがいるって確証持てる人いる？母さんがいるって確証が持てる人いる？あり得ないんだからね、何があるか分からないんだから。今を楽しんで、この子は20年しか生きられなかったけど、楽しい人生を歩んで欲しい。ずっと命を守り続けてほしい」

■講演を聞いた生徒
「命は周りの人に支えられて大切なものだと改めて思った」
■講演を聞いた生徒
「今が当り前じゃないということを改めて強く感じて、今を楽しみながら生きていきたいと感じた」