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JRからの乗り換えで熊本市電が"激混み" バス停設置で分散なるか?新水前寺駅で実証実験

2024年11月27日 19:01
JRからの乗り換えで熊本市電が"激混み" バス停設置で分散なるか?新水前寺駅で実証実験

熊本県内のJRの駅としては熊本駅に次いで利用者が多い新水前寺駅。駅前に新しいバス停を設置しようと、熊本市が影響を調べる実証実験を始めました。

新しいバス停の設置が検討されているのは、JR新水前寺駅の高架下の県道・通称「電車通り」です。現在のバス停は新水前寺駅から約150メートル離れているため、JRを降りた人の多くが、目の前に電停がある熊本市電に乗り換えています。朝のピーク時、新水前寺駅付近でのバスの混雑率は34%。これに対して、市電の混雑率は94%と高く、利用者が集中していることがわかります。

■熊本市移動円滑推進課 徳田隆宏課長
「今後TSMCの第2工場もできると、更なる利用者も増えることが見込まれるので、対策としてこのバス停の新たな設置をいま検討しているところです」

バス停の新設は、市電に乗り換えていた客をバスに分散させることが狙いです。

実証実験で新たにバス停を設置した場所では、電車通りの左折レーンと歩道の一部を使います。それにより電車通りと交差する車道がふさがれるため、実証実験中はこの車道の一部を通行止めにします。また、歩道が狭くなる部分にはコーンが置かれ、通行する車や歩行者への影響を確認します。

熊本市は12月17日まで実証実験を行い、年明けに住民に結果を説明して具体的な議論を進める方針です。

最終更新日:2024年11月27日 19:01