警部補2人が女性への性的暴行や強制わいせつなどの疑いで書類送検 熊本県警は説明会の撮影を認めず
懲戒免職処分となったのは、県内の警察署の交通課に勤務する30代の男性警部補です。県警によりますと警部補は去年、面識のある当時30代の女性に対し、自宅で複数人と酒を飲んだ後、2人きりになった際に性的暴行を加えたということです。また別の日に共通の知人の家や車の中で体を触るなどのわいせつな行為をしたとされています。
警部補は、不同意性交等や不同意わいせつの疑いで21日付で書類送検されました。警部補は「取り返しのつかないことをした。相手に申し訳ないことをした」と話しているということです。この警部補は別の女性3人との不適切な交際もあり、21日付で懲戒免職処分となりました。
また停職6か月の懲戒処分となったのは、県内の警察署の警備課勤務する40代の男性警部補です。県警によりますと警部補は2022年12月、知人と酒を飲んで帰宅する途中に飲み会に参加していた当時20代の面識のある女性と2人きりになり、路上でわいせつな行為をしたということです。この警部補も、他の女性6人と不適切な交際をしていたということです。
警部補は「被害女性に嫌な思いをさせて申し訳ない」と話す一方、辞職の意向はないということです。警部補は21日付けで強制わいせつの疑いで検察庁に書類送検されました。
熊本県警の松見恵一郎首席監察官は、「被害者の方をはじめ県民の皆様に深くお詫び申し上げます。職員に対する指導を徹底し、再発防止に努めてまいります」とコメントしています。
なお県警は、今回の処分について報道向けに説明を行いましたが、映像や画像の撮影は許可しませんでした。その理由について県警は「個別の案件ごとに判断しており、検討の結果」とし、具体的な判断の理由は差し控えました。