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「スポーツ振興に役立てて」スタジアム天井板落下で大ケガした男性の寄付で授乳室設置

2024年5月24日 19:58
「スポーツ振興に役立てて」スタジアム天井板落下で大ケガした男性の寄付で授乳室設置
パークドーム熊本の授乳室

去年、熊本市の「えがお健康スタジアム」で、天井板の一部と金属片が落下し、来場者の男性がけがをしました。事故から1年、けがをした男性の思いが意外な展開を生みました。

■緒方太郎キャスター(えがお健康スタジアム)
「事故から1年が経ち、天井板は全て撤去され、鉄骨がみえる状態になっています」

天井板を外し、周辺の防水工事を終えた「えがお健康スタジアム」。事故から1年が経ち、隣にある全天候型の施設「パークドーム熊本」で意外な展開がありました。

担当者が案内したのは…。
■熊本県スポーツ振興事業団・ミズノグループ 宮田直樹参事
「パークドーム熊本の授乳室となっております。寄付をいただきまして、それをもとにこちらの設備を整備した形となっています」

落下物で大けがをした来場者の20代の男性が、「熊本のスポーツ振興に役立ててほしい」と運営する法人に約80万円の保険金を寄付。寄付金を活用して、この春から、法人が家族で使える「授乳室」を設置したのです。

これまでも授乳室を設けてほしいという要望があったそうで、多い時で1日15組以上が利用するそうです。

■利用者
「おむつ替えやおっぱいをあげるところがなかったので、ここにあったので助かりました」
■利用者
「場所を選ぶ時に、前もって授乳室があるとわかっていると安心して行けますね」

■熊本県スポーツ振興事業団・ミズノグループ 宮田直樹参事
「熊本の子どもたちが健やかに育てるように授乳室を使ってほしいと思います」

(緒方キャスター)
男性の思いは素晴らしい一方で、同じような事故を繰り返してはいけません。スタジアムの天井板は、法律で定められた点検以外に毎日、職員が見回りをしているそうです。今後は新たな天井板を設置する予定です。