新型コロナと人食いバクテリア同時感染で重症化を確認 富山大学附属病院
富山大学の研究グループは、新型コロナウイルスに感染した患者が溶血性レンサ球菌にも感染して重症となった例が、附属病院で今年に入って2例確認されたことを専門誌に発表しました。感染の重なりで重症となる例があることに注意を呼びかけています。
富山大学の研究グループによりますと、2024年前半に新型コロナを発症した70代の患者は、発症3日目に肺炎が悪化して富山大学附属病院に入院し、一時は人工心肺を装着するなど重篤な状態になりました。
この患者は「人喰いバクテリア」として知られる、A群溶血性レンサ球菌の強毒株にも感染していたことが確認されました。
また、90代の患者は新型コロナ感染後に心膜炎を発症して重症となり、同じくA群溶血性レンサ球菌の強毒株への感染が確認されました。
強毒株への感染は県衛生研究所の協力で明らかになり、症例報告はこのほど、専門誌に掲載されました。
研究メンバーである富山大学の山本善裕教授は、新型コロナと溶血性レンサ球菌にともに感染することで重症となる例があることに注意を呼びかけています。