魚津水族館 水槽の波を人力で再現 装置故障を逆手に…
魚津水族館では、波をつくる装置が故障した水槽の波を、来館者に人力で起こしてもらうイベントがきょうから始まりました。
マアジやイサキなど19種類の魚が泳ぐ「波の水槽」。ゆらゆらと揺れる波は…来館者が起こしたものです。きょうのイベントには家族連れなどが参加し、「人力波起こし職人」と書かれた缶バッジを受け取っていました。
参加した子ども
「水が重かったけど楽しかったし、またやってみたい」
「楽しかった。(魚が)気持ちよさそう」
この水槽では、40年間使い続けた波をつくる装置が2021年に故障し、時々、職員が人力で波を起こしていることがSNSで話題となりました。それをきっかけに考えられたのがこのイベントです。
魚津水族館 不破光大学芸員
「壊れたときはもうどうしようかって感じだったんですけど、人力でというところがうけたので、全員でやろうというとこです」
魚津水族館では、クラウドファンディングなどで4600万円あまりの寄付金が集まり、先月、およそ1か月間にわたるリニューアル工事が行われました。
しかし、富山湾大水槽の改修などを優先したため、この水槽の波をつくる装置の修理は見送られました。
このイベントは来月6日までの土曜日曜祝日に7回開かれる予定です。また、ホタルイカの発光のしくみを学べるイベントも土曜日曜祝日に開催され、参加者は神秘的な光に見入っていました。