元経理担当の男に懲役3年求刑 周南市文化振興財団1億5000万円使途不明金
周南市文化振興財団の1億5000万円を超える使途不明金に関係し有印私文書偽造などの罪に問われている元経理担当職員の男に対し、検察側は懲役3年を求刑しました。
有印私文書偽造と行使の罪に問われているのは周南市文化振興財団の元職員の男(67)です。
起訴内容などによりますと経理を担当していた被告は、金庫などから金がとられていることに気づくも責任を問われると考え、隠ぺいするために2018年度から2021年度で金融機関の残高証明書を複数回偽造したとされています。
きのう(10日)の公判で検察側は、「自身の責任を問われることを恐れた自己保身の動機があり、自ら犯行に及んでいる。自身の立場を悪用した巧妙かつ悪質なものである」などとして懲役3年を求刑。
一方弁護側は、「隠ぺいは財団のためにやった」と主張し、被告が使途不明金から一銭も得ていないことや自身で1100万円を超える額を立て替えていたこともあり酌量の余地はあるとしています。
判決は来月14日に言い渡されます。
最終更新日:2024年12月11日 12:05