84年の歴史に幕 岩国高校広瀬分校で最後の卒業式 12人が学び舎を巣立つ
今年度で閉校となる岩国高校広瀬分校では12人の卒業生が学び舎を巣立ち、84年の歴史に幕を下ろしました。
1日に行われた岩国高校広瀬分校の卒業式には卒業生12人や地域の住民らおよそ150人が出席しました。
広瀬分校は今年度で閉校となるため3年生12人が最後の卒業生です。
( 鮎川樹来さん)
「私の家族全員も通ったこの学校。この学校の最後の卒業生となることはとてもさみしいですが、最後の12人だから多くのことを経験することができたのでうれしく誇らしく思う。先生方、生徒のみんな地域の方に出会うことができて本当によかった」
広瀬分校は昭和16年に前身となる広瀬農林学校が開校し昭和40年代の初めには生徒数が600人を超えたこともあるといいます。
しかし入学者数が定員の半数を満たすことが見込まれないとして2022年5月に翌年度からの募集停止が決定。
44年前に当時の広瀬高校を卒業したという男性も。
(広瀬高校の卒業生)
「最後を見届けるために来た。閉校になるのは耐え難いというかすごくさみしい気持ちはある」
入学したばかりでの閉校決定に戸惑いもあるなか12人で支えあい、先生や地域の人たちに見守られながら3年間を過ごしてきました。
(柴田結菜さん)
「このクラスで私はすごくよかったと思います。すごい迷惑をかけた生徒会長だったけどみんな何も言わずについてきてくれてありがとうございました」
(岩田明果さん)
「あっという間だったなという感じ。このメンバーでやってきてすごい楽しく過ごせた」
1日は同窓会が中心となって建てた閉校記念碑もお披露目。
岩国高校広瀬分校は12人の卒業生を送り出し84年の歴史に幕を下ろしました。