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【山口】「ことしも来たな」瀬戸内海にマッコウクジラが…地元では冬の風物詩

2023年12月7日 18:15
【山口】「ことしも来たな」瀬戸内海にマッコウクジラが…地元では冬の風物詩

 山口県上関町や平生町沖の瀬戸内海で1頭のクジラが姿を見せています。

 山口放送の投稿BOXに寄せられた海に黒い物体が浮かんでいる映像…撮影したのはこの時期、上関沖や平生沖でサワラ漁をしている大内勝利さん。

 クジラを目撃したのは今月3日、漁から帰る途中でした。

(大内勝利さん)
「日曜日、夕方漁を終わって帰ってきたらなんかでっかい木でも流れていると思って潮吹いているからこれクジラじゃと」

 12メートルの長さの漁船よりも大きかったそうで人を警戒することなく泳いでいたと言うことです。

 海響館によりますとこのクジラはマッコウクジラとみられ、普段は水深の深い海域で生息しているため瀬戸内海に現れるのは、非常に珍しいと言うことですが…

(大内勝利さん)
「そんなに珍しくないかな僕らからしたら、またことしも来たなぐらいの」

 今回と同じ種類とみられるクジラは、5年前から毎年この時期になると現れていて地元の人にとっては冬の風物詩となっているそうです。

 大内さんは漁の最中に出会うとラッキーだと話します。

(大内勝利さん)
「僕らはイワシについているサワラやハマスを釣るのでクジラを見つけるとイワシがいるんだと寄っていきます」「Q目印?目印になるんだよね割とクジラの周りは釣れます」

 幸運を呼び込んでくれるクジラ。さらにその姿は漁師達の癒やしにもなっているといいます。

(大内勝利さん)
「結構、癒やされますよ、今日釣れんかったけどまあいいかと明日も頑張ろうって」

クジラは例年春先まで姿を見せると言うことです。