看護師への給与未払い…取引先への支払い滞納…下関・豊北病院「12月会見開き説明」
下関市豊北町の豊北病院で看護師への給与の未払いや取引先への支払いが滞っている事が分かりました。
豊北病院では4年前にも、ボーナスが突然減額されるとなどして看護師らが一斉退職しています。
11月初め、下関簡易裁判所で、豊北病院を運営する医療法人豊愛会に対し、未払いの給与およそ5万8千円を支払うよう命じる判決が言い渡されました。
訴えていたのは、豊北病院に勤務していた看護師。同じように今年6月分の給与の一部が支払われていない看護師が他にもいると言います。
(勤務していた看護師)
「私の場合は、6月の給与もそうですし、それより以前の給与から満額の給与を頂けていないので未払い給与をすべて換算すると400万円ぐらいはいただくべき給与がいただけていないような状態ではあります」
この看護師の今年5月分の給与明細書では、振り込み支給額の欄には、58万4734円と記されていますが、実際に振り込まれた金額は、44万7132円13万円余りが支払われていません。こういう事が続いたと言います。
(勤務していた看護師)
「令和4年の5月からそのような状態になって、経営難であったりとか当時は理事長がいなかったので新しい理事長が決まったら差額分は払うと聞いていたが新しい理事長が就任しても支払われることはない」
また、関係者によりますと支払いが滞っている取引業者が20社以上あると言います。
ある業者は、売掛金およそ130万円の支払いを受けておらず連絡もなく入金が止まったという事です。
(勤務していた看護師)
「豊北病院お金を払ってないから薬を下ろさないとまで言われたこともありますし」「その点滴が発注できないから違う点滴に変えたりだとか点滴の量を減らしたりだとかそういう事があった」
豊北病院は、「6月分の未払い給与は、12月末に支払う。業者への支払いは何とも言えないが12月、記者会見を開いて説明する」としています。
豊北病院では、4年前にボーナスが突然減額されるなどして看護師らが一斉に退職しました。
地元の人は「地域にとっては大切な病院問題があるなら正常化してもらい運営を続けほしい」と話していました。