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白身の高級魚「シロギス」漁が最盛期 下関

2023年9月29日 20:19
白身の高級魚「シロギス」漁が最盛期 下関

天ぷらや刺身にして食べるとおいしい白身の高級魚・シロギスの漁が下関市沖で最盛期を迎えています。

けさ出港した漁を取材しました。

シロギス漁を行う梅野孝昭さん、晋也さん親子が安岡の港を出港したのは、午前6時頃。

出港して5分程で「建網」を仕掛けている安岡沖に着きました。

この時間に漁を行うのには理由があります。

「9月~11月にかけて産卵のためにキスが浅場にあがってくるのを建網でとる 夜明け前に活発にシロギスが動く」

梅野さん親子は、10年ほど前からこのシロギス漁を行っています。

仕掛けている網の長さはおよそ100メートル。協力して網を引き上げ、係っているシロギスを慎重に外していきます。

「また来た」

シロギスは刺身や天ぷらなどで食べるとおいしい白身の高級魚です。

ただ、この日はちょっと様子が違いました。

「あまりかかっていない?」
「かかってない」

網には、シロギス以外の魚もかかります。

コチ・アジ・タイワンガザミ

漁を始めると船のまわりにカモメが飛んできます。

梅野さんが弱った魚を海に投げ入れるのを待っているのです。

引きあげた建網は、父親の孝昭さんが午前3時半頃に港を出て仕掛けたものです。網は、設置してから2時間ぼどで引きあげます。

「大きいね 20cm」
「網を建てて早くとらないと鮮度が悪くなる死んでしまったり弱ったりしする」

梅野さんが所属する支店でも以前は、5隻ほどがこのシロギス漁を行ってましたが今は、2隻のみ。市場では高値で取引され、梅野さん親子がとったシロギスも九州へと送られます。

網の引きあげは、1時間ほどで終了しました。

きょうとれたのは40匹余り少なかったと言います。

「先週行ったときは400匹くらいとれた先代の漁師がよく言っていましたが昔から月夜はあまりよくない。月夜だと網が仕掛けてあるのが見えるから魚がかからない」

きょうは少なかったものの今シーズンの漁は順調だと言います。

シロギス漁は11月まで行われます。