今から2200年前に製造か…長門市で発見された国の重要文化財「有柄細形銅剣」一般公開へ
長門市油谷・向津具で発見された国の重要文化財で弥生時代のものとみられる銅剣が来年3月にも一般公開されることになりました。
国の重要文化財「有柄細形銅剣」は1901年・明治34年に長門市油谷・向津具の王屋敷遺跡から発見されたもので1956年・昭和31年に国の重要文化財に指定されています。
長さは44.1センチ剣身の幅は3.3センチで、7つに分かれて発見されました。
いまから2200年ほど前に朝鮮半島で作られ、日本に渡ってきたものとみられています。
これまで銅剣が発見された土地の所有者が代々、個人で所有してきましたが市に保管して欲しいとの申し出を受け去年末、長門市が文化庁から管理団体に指定されました。
(長門市文化財保護室 西原秀卓室長)
「この銅剣は長門市の宝、国の宝でもあるので地元のひとりでも多くの方に見ていただき知っていただきたい」
柄と剣身がすべて青銅で作られている銅剣は吉野ヶ里遺跡で発掘されたものなど、全国で5点しかなく本州では唯一となります。
今後、九州国立博物館でさびを防ぐ保存修理や分析調査が行われることになっていて長門市では、来年3月にも一般公開する予定です。