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復旧へ向け小さな一歩 輪島で仮設住宅の入居受付開始 2月上旬から順次完成予定

2024年1月12日 20:57
復旧へ向け小さな一歩 輪島で仮設住宅の入居受付開始 2月上旬から順次完成予定
能登半島地震の発生からきょうで12日目です。
依然、多くの人が避難生活を送る輪島市などでは自宅を失った人に向けた応急仮設住宅の入居受付が始まりました。

NNN取材団橋本英幸記者:
「輪島市の火災現場です。いま捜索の部隊が現場に入っています」

地震の直後、大きな火災が発生した輪島市の朝市通り。

大規模捜索4日目、12日は警察や消防、自衛隊が500人以上の態勢で一斉捜索を行いました。県内でこれまでに亡くなった方は215人で、このうち震災関連死は14人です。また安否が分からない方は、11日より9人減って28人となり、そのうち輪島市が22人と8割近くを占めています。

そして県内では少なくとも4000棟を超える住宅被害が確認されていて、およそ2万3000人が避難所での生活を余儀なくされています。

こうしたなか、輪島市では12日から応急仮設住宅の入居の申し込みが始まり、多くの人が申請用紙を手に窓口を訪れました。

女性:
「戸数が足りないかなっていう」「仕事もこの状況じゃできないし、ちょっと不安だらけ」

申し込み期間は1月18日までで、輪島市役所や門前総合支所のほか各避難所の市職員などで受け付けます。

一方、市内では12日から仮設住宅の建設に向けた準備が始まりました。
2月上旬から順次、完成する予定でその後、入居の案内を進めるとしています。

仮設住宅は輪島市に50戸、珠洲市に65戸、能登町と穴水町で、合わせて60戸建設予定で、七尾市や志賀町、内灘町でも建設に向け場所の選定を行っています。

また、この日の会見で馳知事は、当初の設計を見直し、仮設住宅の敷地の中に集会場や医療施設、子どものプレイルームや商店街などをつくる考えを示しました。