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「在任中に疑念晴らすまでに至らなかった」 県警野川明輝本部長 離任前に会見 5日付で警察庁長官官房付に就任

2024年11月1日 19:34
「在任中に疑念晴らすまでに至らなかった」 県警野川明輝本部長 離任前に会見 5日付で警察庁長官官房付に就任
 不祥事が相次ぐ鹿児島県警のトップ、野川 明輝 本部長が11月5日付で離任するのを前に会見を開きました。野川本部長は隠ぺいの疑惑について触れ、「在任期間中に疑念を晴らすまでに至らなかった」と述べました。

(県警・野川明輝本部長)
「一連の非違事案を巡りまして県民の皆様に多大なご心配、ご迷惑をおかけしましたことを改めてお詫び申し上げます」

 2022年10月から約2年間県警のトップを務めてきた野川本部長は、11月5日付けで警察庁長官官房付に就任します。

 県警では2024年4月以降警察官や元警察官など4人が逮捕されるなど不祥事が相次ぎました。6月には職務上知り得た秘密を漏らしたとして逮捕・起訴された県警の前の生活安全部長本田 尚志被告が法廷で「県警職員の犯罪行為を本部長が隠ぺいしようとした」などと主張。野川本部長は「隠ぺいを指示したことは一切ない」と否定していました。

 1日開いた会見で野川本部長は、来年以降になるとみられている本田被告の裁判について「客観的な事実は変わらない」と述べ、静観する姿勢を示しました。

(県警・野川明輝本部長)
「私の在任期間中に疑念を晴らすまでに至らなかったことにつきましては大変申し訳なく思っている。私自身が説明するよりも説得力のある方法によって事実が明らかになってくることを期待している」

 また、県警は10月31日、強制性交事件などで不適切な対応があったとして現職の警察官、計36人を処分したことを発表しました。部長の異動が発表された後に公表したことについて、「結果が整ったことから処分を行ったもので、異動とは関係がない」と異動との関連性を否定しました。

(県警・野川明輝本部長)
「(本部長の)交代等があったとしても機能する仕組みにしていると自負している。再発防止対策が新たな本部長の下で着実に実施されるものと認識している」

 新しい本部長には警察庁交通局交通規制課長の岩瀬 聡さんが就任します。
最終更新日:2024年11月1日 19:34