県工業試験場跡地の活用法は?「マンションだらけに…」公園の整備求める声も
一時、総合体育館の候補地にあがっていた鹿児島中央駅西口の県の工業試験場跡地について活用を話し合う検討委員会の初めての会合が開かれました。今後導入が望まれる機能や土地の取り扱いなど活用の方向性を話し合っていきます。
検討委員会は、県や鹿児島市、経済団体や交通事業者、地元の町内会など16人で構成しています。初めての会合を開きました。
鹿児島中央駅西口の県の工業試験場跡地の面積は約9600平方メートルです。2018年に当時の三反園知事が総合体育館の候補地として最適地と表明しましたが経済界から交通渋滞などの懸念が相次ぎ、2019年に撤回した経緯があります。
現在は県が鹿児島市とJR九州に貸付し大型バスや一般車両の駐車場として使われています。周辺は、複合商業施設やマンションの建設が進んでいます。
委員会では導入が望まれる機能や、土地の取り扱いなど活用の方法を話し合います。
(消費生活アドバイザー有山まり子委員)
「地域の人口が増える中で住民の方々が憩える公園が圧倒的に少なく感じる。1開かれた空間とすることが望ましいと感じている。敷地の1部に核となる施設を配置して地域の方や観光客が楽しめる交流拠点作る。街中にオープンスペース設けることで災害時の防災機能の役割も期待できる」
(武町内会会長 福山勉委員)
「特に多目的な公園を作ってもらえればいいかなと。周りはマンションだらけになってしまうので、その辺の空間も必要だと思っている」
検討委員会は年度内にあと3回開く予定だということです。