スポコン入札“不調”コスト削減へ 施設の維持や管理など水準下げることを検討 鹿児島県議会
県が計画するスポーツ・コンベンションセンターは入札が不調に終わり、予定していた313億円での整備は難しい状況です。3日の県議会で塩田知事はコストを削減するために事業者に求める施設の維持や管理などの水準を下げることを検討していることを明らかにしました。
3日の県議会代表質問で自民党の宝来議員にスポーツ・コンベンションセンターの入札が不調に終わった理由について問われた塩田知事は…
(塩田知事)
「半導体工場やデータセンター等の建設工事の全国的な増加に伴い当初の想定よりも労務費を含めた設備工事費の高騰が進んだことなどが入札不調の要因ではないか」
入札に関心を寄せていた3つの事業者への聞き取りの結果についてこう述べました。
県が鹿児島港本港区のドルフィンポート跡地に計画するスポーツ・コンベンションセンターは2024年4月に入札を公告したものの物価や人件費の高騰などが影響し313億円の事業費に収まらず入札は不調に終わりました。
今後の見通しについて問われた塩田知事は、改めて、施設の必要性を訴えた上で事業費がさらに増える可能性について改めて、言及しました。
コスト削減については…
(塩田知事)
「現在、事業者に求める要求水準の緩和や施設整備費の一部を前倒しで支払うことで金利負担の軽減などコスト削減ができないか検討を行っている」
整備を希望する事業者に対して求めている施設の維持や管理などの水準を下げることでコストを削減できないか検討していることを明かしました。また、今回、採用する予定だった民間の資金やノウハウを活用したPFIについても「他の方法と比較し見直しが必要かどうか検討している」としました。
計画の見直しを迫られているスポーツ・コンベンションセンター。知事の今後の判断が注目されます。