<29日に”再稼働”へ>『女川原発2号機』 震災被害が大きかったエリアの原発再稼働は初めて
東北電力は、29日夜に『女川原発2号機』を再稼働する。
震災の被害が大きかったエリアの原発が再稼働するのは、初めてだ。
東北電力によると、『女川原発2号機』の再稼働は29日午後6時頃~午後8時頃の間を予定している。
現在、原子炉の中には核燃料と核燃料の間にブレーキのような役割を果たす137本の制御棒が差し込まれているが、これを1本づつ引き抜くことで核分裂が活発になり、 次第に原子炉の出力が上がる。
その後、原子炉内の水温と圧力を上げて、蒸気をタービンに送り発電する仕組みだ。
東北電力は、11月上旬に発電を再開し、12月頃には各家庭へと本格的に電気を送る予定としている。
女川原発は、震災による津波で浸水被害があったが、外部電源や非常用電源は確保され、それ以降は1号機から3号機まで停まった状態となっていた。
その後、2020年には『福島第1原発』の事故後にできた新たな規制基準による審査に合格し、防潮堤のかさ上げや原子炉建屋の耐震補強などの安全対策工事を今年5月までに完了させていた。
現在、国内では12基の原発が動いているが、『女川原発2号機』が再稼働すれば震災の被害が大きかったエリアとしては初めてとなる。