<出荷”解禁”>宮城の『生食用カキ』 初日の出荷量は”去年の半分” 高い海水温による生育への影響続く
宮城県内の”生食用カキ”の出荷が、28日に解禁された。
高い海水温による生育への影響が今年も続いていて、初日の出荷量は去年の半分となっている。
宮城・石巻市内にある処理場では、朝早くから生産者などおよそ130人が総出で手際よくカキの殻むき作業を行った。
海水温が高かった影響で、生育の遅れが心配され、去年に続き今年も出荷の解禁日を1カ月遅らせたことから、小ぶりながらも成育が進み身の入りも良いという。
宮城県漁協・石巻湾支所かき部会 丹野芳広部会長
「やっと自信を持って出せるカキになって、ホッとしています」
しかし、高い海水温の影響は大きく、28日初日の宮城県内の出荷量は、去年の初日の半分の5.1トンだった。
入札でも、10キロあたり去年より約1万1千円高い約4万2千円で取り引きされた。
出荷されたカキは、30日以降宮城県内のスーパーなどの店頭に並ぶという。