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「包丁を向け続けた証拠なく」1審の無期懲役を破棄し懲役28年 強盗致死<宮城県・涌谷町>

2024年5月23日 19:50
「包丁を向け続けた証拠なく」1審の無期懲役を破棄し懲役28年 強盗致死<宮城県・涌谷町>

住所不定・無職の松川雄太郎被告(28)は2022年11月、涌谷町内で三川栄治朗さん(当時64)から現金を奪おうと左脇付近を包丁で刺し死亡させたとして強盗致死などの罪に問われている。

一審・仙台地裁での裁判員裁判では検察側の求刑通り「無期懲役」が言い渡されたが、松川被告側は包丁は「刺した」のではなく「刺さった」などとして控訴していた。

23日の判決で仙台高裁の渡邉英敬裁判長は被害者との当時の状況について、「もみ合いになった際などにあえて包丁を被害者に向け続けたとする証拠はなく、刺したとする認定は是認することができない」などとして一審の判決を破棄。
「懲役28年」の判決を言い渡した。