24日頃にかけて “再び大雨のおそれ” 長崎市は21日朝までの雨でがけ崩れなど相次ぐ《長崎》
梅雨前線などの影響で、県内は21日朝にかけて大雨となり、長崎市内ではがけ崩れなどの被害が相次ぎました。
気象台は24日頃にかけて、再び大雨となるおそれがあり、土砂災害や河川の氾濫などに警戒するよう呼び掛けています。
長崎市では20日の夜から、激しい雨が絶え間なく降り続けました。
(青木雄大アナウンサー)
「一段と雨が強くなってきた。大雨の影響か。太く大きな木が電線に倒れ掛かっている」
20日午後6時頃、長崎市三重田町では、高さ約10メートルの木が倒れ、市道をふさいだほか、電線にも接触。
九州電力送配電によりますと、20戸で約4時間半にわたり停電となりましたが、20日のうちに復旧したということです。
長崎市西町では午後6時頃、幅、高さとも10メートルにわたってがけ崩れが発生。
ケガ人はいませんでしたが、近くに住む3世帯5人が避難したということです。
一夜明けた21日も長崎市上小島の住宅地でがけ崩れが。
幅10メートル、高さ7メートルにわたって崩れましたが、ケガ人や住宅への被害はなかったということです。
梅雨前線や、低気圧が九州北部を通過した影響などで大雨に見舞われた県内。
これまでに降った雨量は、雲仙市雲仙岳で159ミリ。南島原市口之津で151ミリ。長崎市で137.5ミリなどと、100ミリを超えています。(48時間降水量)
雨は現在、小康状態となっていますが、気象台によりますと、24日頃にかけて梅雨前線が活発になるとしています。
22日午後6時までの24時間に予想される雨量は下記の通り。
▼南部・北部と五島で120ミリ
▼壱岐・対馬で100ミリ
さらにその後の24時間では、南部・北部、五島、壱岐・対馬で150ミリとなっています。
土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒するよう呼び掛けています。
線状降水帯の予測情報の発表については「現時点では判断できない」としていますが、今後の最新情報を確認し、移動が困難になる前に避難するなど早めに対策するよう呼びかけています。