「苦しみを和らげられれば」女性警察官が”音楽”で能登の被災者の心に寄り添う《長崎》
能登半島地震の発生から2か月半あまり。未だ断水が続く地域もあり継続した支援が求められます。
被災地に派遣された県警の女性警察官が“音楽”で被災者の心に寄り添いました。
県警音楽隊でクラリネットを担当している村田 美咲巡査(22)。
村田巡査ら3人は2月24日から3月6日まで、石川県珠洲市に派遣され被災者の支援にあたりました。
珠洲市では3月に入ってようやく一部の地域の水道が使えるようになりましたが断水解消の具体的な見通しはまだ立っていません。
また、石川県内では地震の被害に便乗した犯罪も確認されていて、防犯対策も課題に。
村田巡査らは詐欺被害にあわないよう注意を呼びかけたり避難所で被災者の悩みを聞いたりしたそうです。
クラリネットを手に被災地へ入ったものの復旧復興がままならない状況に演奏すべきか迷ったといいますが…。
(村田 美咲巡査)
「音楽を通して被災者の心に寄り添い少しでも苦しみとかを和らげることができればと思って」
派遣期間中は10か所の避難所で心温まるメロディを届けました。
(村田 美咲巡査)
「(被災地で)音楽を吹くのはどうなのかと思ったけど皆さんあたたかく迎え入れてくれて、こういうことを伝えたいというのを気持ちを込めながら演奏していきたい今後も音楽隊として活動していきたい」
地震発生から2か月半あまり。県警からはこれまでに100人あまりが被災地に派遣されています。