【中継】能登半島地震から1か月 被災地に立ち気づいた長崎でも起こりうる被害とは《長崎》
最大震度7を観測した能登半島地震は、2月1日で発生から1か月を迎えました。
これまでに240人が亡くなり、いまも1万人以上が避難生活を続けています。
長崎で暮らす私たちは何を教訓にすべきでしょうか。小林アナウンサーが被災地の今を伝えました。
(小林 勇大アナウンサー)
石川県金沢市から北西へ、車でおよそ30分ほどの場所にある内灘町に来ています。
能登半島地震により、内灘町は震度5弱を観測しました。
地震の揺れによる液状化現象によって、電柱が斜めに傾いてしまったり、土が隆起したり、また、信号機が下に沈んでしまった場所もあります。
震源地からは、100キロ以上離れているのですが、甚大な被害が確認できます。
内灘町では、り災証明書を出した家屋が1400軒あまりに上っているということです。
道路の補修などは始まりましたが、町の一部ではまだ断水が続いていて、建物の復旧工事なども手つかずの状態です。
能登半島地震から、1日で1か月。
地震が発生した午後4時10分には黙とうが捧げられました。
これまでに240人が亡くなり、現在も15人の安否がわからなくなっていて、懸命な捜索活動が続いています。
私は31日は、七尾市に取材に行きました。
震度6弱を観測した七尾市でも断水は続いていて、多くの人が体育館の避難所での生活を続けていました。
避難されている方に話を聞きますと、「食べ物やお風呂など様々な支援が届いて、うれしい。ただ、多くの人と暮らすので、ストレスを感じることもある。いつまで続くのか見えなくて不安だ」と話してくださいました。
石川県内では現在も1万人以上が避難生活を続けています。
また、戻る家、戻る場所がない人も多く、今後の生活に不安を感じている人もいました。
取材を通じて、長崎に暮らす私たちが教訓にすべきことが、たくさんあると感じています。
崩れた家がさらに隣の家が押しつぶすなど、被害が拡大しているところも、数多く目にしました。
斜面地に家が密集して建てられている長崎は大きな地震が発生した時、同じような被害が起こってしまう恐れがあると感じました。
能登半島地震を受け、こんなにも被害が多く出る地震が起こるとは思わなかったと話す人方もいて、被害が少ないといわれる長崎県でも、災害への備えを改めて、考え直す必要があると感じています。
被災地ではまだ、地震の被害が深く残っているところが多くあります。息の長い支援が必要です。
【NIB news every. 2024年2月1日放送より】