知事「丁寧な議論を」“年収103万円の壁” 引き上げると県全体で240億円の減収見込みに《長崎》
大石知事はいわゆる「年収103万円の壁」を巡る協議について、引き上げられた場合は県全体で約240億円の減収が見込まれると明らかにしました。
(大石知事)
「地方財政に影響が及ばないという前提であれば、今回の見直しに関しては非常にプラスの面がある。ただ 非常に額が大きなものなので、地方財政を預かっている身としては そこは影響が出ないように丁寧に議論をしてほしい」
年収103万円を超えると、所得税が生じるいわゆる「103万円の壁」。
政府は年末までに策定する来年度の税制改正の中で「議論し、引き上げる」としています。
大石知事は22日の会見で、国民民主党の主張通り178万円まで引き上げた場合、県の地方税について約240億円の減収が見込まれると明らかにしました。
また 会見では、韓国大手の格安航空会社「チェジュ航空」が長崎と韓国・南西部の務案を結ぶチャーター便の運航を始めると発表しました。
毎週火曜、木曜、土曜の週3往復運航するということです。
(大石知事)
「県としては県内全域に経済波及が及ぶように取り組みを、関係者と一緒に情報共有しながらやっていきたい」
先月には約5年半ぶりに、長崎と韓国・ソウルを結ぶ定期航空路線が再開しています。