一過性にしてはいけない “噴火災害”の記憶を伝承「雲仙普賢岳」ヘリリポート《長崎》
(青木雄大アナウンサー ヘリリポート)
上空からとらえています。島原半島の中心にそびえる山々、雲仙岳です。その中央に見えるのが、普賢岳。頂上にはごつごつした岩の塊、溶岩ドームをとらえています。
溶岩ドームは『平成新山』と名付けられ、噴火のすさまじさを今に伝える象徴となっています。
山頂には約1億立方メートル、東京ドーム84杯分の溶岩が堆積しています。
33年が経った今でも、頂上からは若干ではありますが、噴気と呼ばれる立ち上る煙が確認できます。
現在、普賢岳の火山活動は落ち着きをみせていますが一方で、懸念もあります。
普賢岳と市街地との間に位置する眉山では、おととし、その一部が崩落したことにより現在も山肌がむき出しになっています。
決して、一過性にしてはいけない噴火災害の記憶。教訓と備えを胸に33回目の鎮魂の日を迎えました。