災害時対応の薬剤師の育成も 県薬剤師会が石川県へ3人派遣 避難所の衛生管理にもあたる《長崎》
被災地では、薬剤師の人手も不足しています。
県薬剤師会に所属する薬剤師3人が日本薬剤師会からの要請を受け、17日午前、石川県に向けて出発しました。
(薬剤師 澤勢 瑞城さん)
「道路や水道が寸断されて厳しい生活を余儀なくされている被災者のため、私たちにできる業務を目いっぱい尽くして頑張る」
普段は長崎市などで調剤薬局を営んでいる薬剤師の澤勢 瑞城さん。
出発を前に、16日は必要な持ち物を確認していました。
現地では、調剤や医薬品の管理のほか、断水が続いている避難所での衛生管理など、普段とは違う活動にあたることも想定されています。
(薬剤師 澤勢 瑞城さん)
「水が出ないということで携帯トイレをこちらから提供して、その後の処理で我々が凝固剤で固めてそれを新聞紙で包んで大きいビニール袋で処理をするという衛生面の確保という作業も結構大きい」
県薬剤師会では、おととしから災害発生時を想定した研修も行っていて、今回の被災地での経験も踏まえ、災害時に対応できる薬剤師をさらに増やしていきたいと話します。
(薬剤師 澤勢 瑞城さん)
「雲仙普賢岳の噴火災害とか(県内でも)いろんな災害を経験して我々もいろんな支援を受けてきた。それを今度は役に立つ形で示したい、役に立ててればという思い。今回の経験を活かしてそれをまた(ほかの薬剤師に)伝えて支援できる薬剤師を育成していかないといけない」
澤勢さんら3人は、21日まで輪島市や能登町などで支援にあたり、その後、入れ替わりで第2陣も派遣される予定です。