佐世保市福井洞窟「国の “特別史跡”」指定へ 現在指定の特別史跡の中で最古《長崎》
国指定の史跡である佐世保市吉井町の「福井洞窟」が、特に学術的価値が高いとされる「特別史跡」に指定される見通しとなりました。
佐世保市吉井町の「福井洞窟」は、旧石器時代から縄文時代にかけての人々の生活の様子がみられる洞窟遺跡です。
1978年に国の史跡に指定されていましたが、24日、国の文化審議会は史跡の中でも特に重要とされる「特別史跡」に指定するよう、文部科学大臣に答申しました。
近く、正式に指定される見込みです。
県内にある32の国指定史跡のうち、特別史跡に指定されるのは対馬市の「金田城跡」、壱岐市の「原の辻遺跡」に続き3つ目で、24年ぶりです。
佐世保市は、2011年度から再発掘調査を行い、旧石器時代から縄文時代にかけての石器の変遷や縄文土器が出現した過程が明らかになっていました。
こういった調査の結果、極めて高い学術的価値があると評価されたということです。
現在指定されている特別史跡のうち、最も古い時代のものとなるそうです。