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「まだ早い」県内でも惜しむ声 俳優 西田敏行さん(76)死去 映画釣りバカ日誌で長崎も舞台に《長崎》

2024年10月17日 21:21
「まだ早い」県内でも惜しむ声 俳優 西田敏行さん(76)死去 映画釣りバカ日誌で長崎も舞台に《長崎》

俳優の西田 敏行さんが亡くなったことがわかりました。76歳でした。

西田さんは代表作の映画「釣りバカ日誌」のロケで県内を訪れていて、当時を知る人から惜しむ声が聞かれました。

(西田 敏行さん)
「素晴らしいロケーション。美しいなと思う。これを全国の皆さんが知らないのは、おかしいと思う」

2005年に公開された 佐世保市などを舞台にした映画「釣りバカ日誌16」。

主演の西田 敏行さんは、県内を訪れた印象を語っていました。

当時 映画の誘致を担当し、案内役としてロケに同行した佐世保コンベンション協会の口木 史香さん。

西田さんのきさくな人柄を、今もはっきりと覚えているそうです。

(佐世保観光コンベンション協会 口木 史香さん)
「歓迎のパーティをした時に、皆の前で「もしもピアノが弾けたなら」を歌ってくれたのが印象的。私もカラオケで1曲歌ったが、その後に握手を求めてきてくれて、うれしかった」

ロケ地を案内する冊子を作るなど 積極的に映画をPRし、市民約1500人がエキストラとして参加しました。

(佐世保観光コンベンション協会 口木 史香さん)
「地元の人もロケ現場で協力してくれたので、その際には自分から声をかけて『何がおいしいですか』と質問していた。西田さんを一目見ようと 皆さんが見に来てくれて、盛り上がった」

佐世保市のサンドイッチ店「ロン」の久保山 幸一さんはオーディションを受け、映画に出演しました。

(久保山 幸一さん(当時))
「(私の役は)鈴木建設の長崎営業所 所員です。自分も地位が高くなったような気分になる。(撮影中に)日傘をさしてもらったり、お茶をもらったりすると」

当時のことを伺うと…。

(久保山 幸一さん)
「左の一番上が西田さんのサイン。一番右が(スーさん役の)三國連太郎さん」

(久保山 幸一さん)
「(映画関係者が)打ち合わせや雑談をしていて、そこに店の人間として会話に加わって「出てみない?」ときっかけをいただいて。(西田さんは) 5テイクあると、5テイクすべて(演技が)違う。それを初めて見て、プロってこんなにすごいんだと」

ロケでは10日間ほど西田さんと過ごし、プライベートでの交流もあったそうです。

(久保山 幸一さん)
「フレンドリーに接してもらい、私が大好きなラーメン屋を紹介したら『ちょっと連れて行ってよ』ということでラーメンを(一緒に)食べに行った。

(訃報を受けて)えっ、もうかと。年齢が年齢だけに(まだ)早いと」

映画の撮影の後、佐世保の印象をユーモアを交えて語っていた西田さん。

(西田 敏行さん)
「ジャパネットたかたさん(創業者の髙田明さん)のしゃべり口を聞いていると、うちの田舎のしゃべり方とよく似ている。わりとすんなりと(佐世保に)来たような感じがする」

そして、作品の手ごたえを自信たっぷりに話していました。

(西田 敏行さん)
「これまで16作の中で、最もおなかを抱えて笑ってもらえる」

関係者によりますと、西田さんは17日昼ごろ、自宅で亡くなっているのを付き人が発見したということです。