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整備士「アルコール検査せず業務」国交省がORCに業務改善勧告 除氷装置の機能点検せず30便運航《長崎》

2024年6月28日 20:21
整備士「アルコール検査せず業務」国交省がORCに業務改善勧告 除氷装置の機能点検せず30便運航《長崎》

ORCオリエンタルエアブリッジが、国土交通省から「業務改善勧告」などを受けたことがわかりました。

整備士がアルコール検査をしないまま、業務を行っていたということです。

ORC、オリエンタルエアブリッジは28日、国土交通省大阪航空局長から「航空輸送の安全確保に関する業務改善勧告」と「警告」を受けたことを明らかにしました。

先月18日、50代の男性整備士が出勤前の自主検査でアルコールを検知したにも関わらず出勤。

出勤後は航空法で定められたアルコール検査をしないまま機体のけん引や出発前点検をし、整備を実施。

点検終了後の検査で呼気から0.06ミリグラムが検出されたため、整備記録を廃棄しました。

会社の規定では「アルコール検査の際は3人以上で互いに確認し、検出されないこと」となっていますが、これが行われていませんでした。

また、この整備士が担当する水平尾翼の除氷装置の機能点検は行われないまま、22日までの5日間、合わせて30便が運航されたということです。

男性整備士は降格の懲戒処分となり、ORCの杉浦賢社長は「再発防止を正しく機能させ、あらためて安全運航の堅持に努める」としています。