和紙と光が幻想的な世界を作り出します。2月8日、鳥取市青谷町の「あおや和紙工房」で和紙を使った照明の作品展が開かれています。この作品展は、和紙を使った照明やインテリアの魅力を知ってもらおうと毎年、開催されています。20回目となる今回は全国から応募のあった60点が展示されました。

大賞に選ばれたのは、埼玉県のURUWASHIさんの作品「明鏡止水」。作りこまれた幾何学的なデザインと銀の台座に映る姿が不思議な世界を描きます。

あおや和紙工房　国森洋 館長
「見る角度によっていろいろな形、表現が変わった作品ということで、上から見る形と横から見る形が反射してきれいな作品になっています」

鳥取県東伯郡の林久美子さんの作品「かみはかり」は、和紙で作られた青と白の葉っぱとやわらかな明かりが見る人を和ませます。

鳥取県八頭郡の平木幸江さんが制作した「日差しをあびて」という作品は、和紙で作った明かりにアジサイなどの押し花があしらわれ美しい影を浮かび上がらせます。

会場の一角には、地元の小中学生が因州和紙と海岸に流れ着いた流木を組み合わせて作った作品も並んでいます。そのほかにも特徴的な作品が見る人を楽しませていました。

あおや和紙工房　国森洋 館長
「非常に繊細で高度なテクニックのあるような作品が多くてですね、和紙の可能性を見ていただける作品展になりました」

この作品展は鳥取市青谷町の「あおや和紙工房」で3月24日まで行われています。