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道路を守るための"雪との闘い" 除雪作業の裏側に密着 GPSを用いた効率的な除雪を 鳥取県

2025年2月24日 19:29
道路を守るための"雪との闘い" 除雪作業の裏側に密着 GPSを用いた効率的な除雪を 鳥取県

三連休にかけて大雪となった山陰地方。生活を守るため24時間体制で除雪車が働いています。陰ながら社会を支える、除雪作業の現場を取材しました。

降り積もる雪。それは私たちの生活を阻む壁となることも―。交通障害の原因になったり、孤立集落を生むきっかけになったり厄介な存在です。そんな雪に立ち向かっているのは、昼夜問わず稼働する除雪車。ただ、対応できる範囲に限界があります。

どのようにして除雪する場所を決めているのか。2月22日に、大雪に備える県の事務所を訪れました。ここでは鳥取県東部の除雪を管理。GPSを活用し、除雪車の動きをリアルタイムで把握しながら、指示を出します。

紫色の印が示すのは、除雪車の位置。まさにいま、除雪が進む鳥取市の福部ダム方面に向かうと、GPSの示す通り、巨大なバケットを使い豪快に雪をはらう除雪車の姿がありました。22日に出動していた、7台のうちの1台です。リアルタイムで位置や進行状況を確認できるため、除雪から時間がたった場所を把握しやすく、より効率的な除雪が可能になるといいます。

緊急時には、オンラインで行政機関などと連携。情報を共有しながら素早く指示が行われます。22日も、事務所は24時間体制で対応にあたっていました。

鳥取県土整備事務所維持管理課 田原康人 課長補佐
「二次災害の防止ですね。時間がたつほど渋滞が増したり事故があっても救助に早く立ち会えたりとかですね、そういったことができますので、やはりリアルタイムというのが大事かなと」

鳥取県は最新の気象や交通情報を確認することや、大雪時は無理な外出を控えること、慎重な運転をするよう呼びかけ自分自身で安全を守ることも大切だと強調します。

誰もが使う道路を守るため繰り広げられる”雪との闘い”。今夜も除雪車が雪をかきわけて走ります。

最終更新日:2025年2月24日 19:29