深刻化する運転手不足 一畑バスで4つの路線を廃止の方針 バスの利用者も困惑「だいぶ生活はしにくくなると思う」 島根県
通勤や通学にも大きな影響が及びそうです。島根県松江市に本社がある路線バス運行の一畑バスが来年9月、4つの路線を廃止する方針を示しました。
島根県東部などを走る一畑バスの路線バス。観光スポットへのお出掛けや地域の人たちの生活の足として活用されています。来年9月末で、廃止となるのは、一畑バス本社発着で松江市、雲南市、安来市を走る大東線、御津線、マリンプラザ線、荒島線の4路線です。
背景にあるのは全国的に深刻化している「運転手不足」。
一畑バスには95人の運転手がいますがこのうち18人が5年以内に定年退職となります。一畑バスは、今年8月と10月にも運転手不足を理由に松江管内と出雲管内で合わせて34便の減便措置を取りました。
この状況にバスの利用者はー。
バスの利用者
「困る人は多いと思いますよ。公共の面から何とかしてあげてほしい」
「だいぶ生活はしにくくなると思う」
「便利は悪い。バスがないと行動出来んわけだから」
この状況を受け、島根県松江市は「市民に生じる影響などを研究した上で一畑バスに対し存続の要望を伝えるなど対応策を講じる」としています。一畑バスでは今後の対応についてまずは、関係自治体と協議を進める考えです。