×

平井知事が言葉を詰まらせる場面も…元知事・平林鴻三さんを悼む 「万人から慕われていた方でいらっしゃいました」 鳥取県

2024年4月4日 18:23
平井知事が言葉を詰まらせる場面も…元知事・平林鴻三さんを悼む 「万人から慕われていた方でいらっしゃいました」 鳥取県

訃報です。1974年から9年間鳥取県知事を務めた元郵政大臣の平林鴻三さんが3月末に亡くなっていたことが分かりました。93歳でした。

平林さんは1974年に当時最年少知事として鳥取県知事に就任。在任中は、オイルショック後の不況と物価高の中、厳しい県財政を切り盛りするなど9年間にわたって県政の舵取りを担いました。1983年には衆議院選挙に当選し、郵政大臣を歴任。2004年には、各分野で功績のあった人などが選ばれる春の叙勲で、旭日大綬章を受章しました。

旭日大綬章を受章した当時の平林鴻三さん
「叙勲の対象になるような役職が無難に無事に務め終えたということだと思ってる。何も高い功績があったわけではない、そんな大手柄をたてられる人物じゃない」

鳥取県によりますと、3月28日に心不全のため自宅で亡くなったということです。93歳でした。

4月4日の定例記者会見の冒頭でこの件に触れた鳥取県の平井伸治知事は…。

鳥取県 平井伸治 知事
「頭脳明晰で、お人柄も非常に温厚、 気配りのある方でございまして、 万人から慕われていた方でいらっしゃいました。私共も後に続く者として………失礼いたしました。そういう自治の志を引き継いで まいりたいと思います」

と、言葉を詰まらせる場面もありました。

平林さんの功績をまとめた本の制作を進めていた鳥取県。発行日は、平林さんが亡くなる一日前だったといいます。

鳥取県 平井伸治 知事
「先生のご存命に何とか間に合ったと、このことが何よりの我々の恩返しであったかなと思います」

なお、葬儀は親族のみですでに執り行われたということです。