“人口最少県”鳥取県の人口が53万人未満に 東京一極集中で疲弊する地方 1996年以降減り続ける県内人口 若者の定住に向けた施策や支援も歯止めがかからず… 5年後には50万人割れも
鳥取県の人口が53万人を割り込んだことが分かりました。鳥取県内では1996年以降、人口減少が続き、戦後最少となりました。国立社会保障・人口問題研究所の推計では2050年には40万人余りまで人口が減る見通しで、実効性のある対策が求められます。
鳥取県 平井伸治 知事
「東京一極集中に歯止めがかからない。これは、他の自治体がいくら頑張ってもなかなか解消できないところであります。ですから、国全体で根本的なところから地方への分散を起こしていく」
鳥取県によりますと、今年1月1日時点の鳥取県の推計人口は52万9943人となり、53万人を下回りました。県内の人口は1988年の61万人余りがピークで、1996年以降連続で人口が減少。鳥取県は、若者の移住定住に向けた施策や子育て支援などを行っていますが、人口現象に歯止めのかからない状況です。2023年、24年ともに1年間の人口減は6000人を超えていて、このペースで推移すれば、5年後には50万人を割る恐れもあります。
こうした中、平井知事は石破政権の進める「地方創生2.0」にも期待を示すとともに、改めて東京一極集中の是正に力を入れる考えを示しました。