【高校授業料の無償化】を含む来年度予算案の修正に3党の党首が正式合意 山陰への影響は?
石破総理は2月25日、公明党の斉藤代表と日本維新の会の吉村代表と会談し来年度予算案の修正をめぐり正式に合意しました。そこには高校授業料の無償化も盛り込まれています。山陰への影響は?
石破茂 総理
「非常に精力的にそして粘り強く協議を重ねていただき、本日こうして合意にこぎつけることができました」
石破総理、斉藤代表、吉村代表の3党の党首は来年度予算案の修正をめぐり正式に合意し文書に署名しました。
日本維新の会 吉村代表
「全国での、所得制限のない高校授業料の無償化が実現される」
「今回の合意にいたったことは感謝を申し上げたい」
そこに含まれていたのは、高校授業料の無償化です。今回の合意で授業料無償化が実現すれば私立高校については2026年度から支援金が、私立高校の授業料の全国平均にあたる45万7000円に増額されます。一方で公立高校については今年4月から支援金の所得制限がなくなり実質的に無償化となります。街の人は…。
男性
「いいとおもいます。(自分は)迷惑かけたなと思っています。私立だったので」
女性
「進めてほしいなって感じです無償化になれば助かるんじゃないかな、家計も」
一方、基本的には賛成としながらも、懸念の声も。
女性
「やっている制度は私立高校の方がお金をかけてやっているから、そっちに(生徒が)流れるというのはあると思いますね(公立の)定員割れとなったらそこはもう少し考えないといけない」
山陰地方への影響はどのようなことが考えられるのでしょうか。鳥取県内の学習塾に聞いてみると。
伝習館 鳥取本部 田中瑞士 室長
「私立も公立も無償化の流れが進んでましたので、鳥取県内は公立志向が従来から強いもので、その(今回の無償化の動きの)影響は少ないかなと思われます」
ただ、こちらの塾では、様々な特色を打ち出す私立高校へ行きたい生徒が年々増えていると言います。そうした中、公立高校は。
伝習館 鳥取本部 田中瑞士 室長
「私立と公立とが選択肢が広がるもので、同じような土俵で勝負していくという形になれば公立高校のほうがより大きな魅力づくりをしてくれたらうれしいかなと。良い影響の方が出てくれたらいいかなと思う」
高校授業料無償化の動きにより広がる選択肢。山陰地方でも魅力的な学校作りが求められることになりそうです。