お買い得は11月中旬まで!? 日本海の冬の味覚・ズワイガニ 水揚げ初日はトップブランド「五輝星」の該当なしも初競りの最高値は150万円 鳥取県
今年も日本海の冬の味覚がやってきました。11月7日、強い潮風が吹く午前5時の鳥取港に水揚げされたのは、ズワイガニです。磯の香りが漂う新鮮なカニが次々と競り場に運び込まれていました。
初日(11月7日)の水揚げ量は、オスのズワイガニ「松葉がに」は約2700キロ、メスのズワイガニ「親がに」は約3200キロ。漁船は洋上で漁の解禁を待つ間、海がしけで大変な時もあったといいます。
第二永福丸 網師野和敬 船長
「ある程度はできたからいいけど、最初は(漁に)出られないかなと。カニのかかり(始まり)に皆さん期待して待っておられるから、それには答えないといけないと思って」
過酷な漁を乗り越え、たくさんのカニが並んでいました。そして午前8時、競りがスタート。しかし、今年はー。
鳥取県漁業協同組合 船本 源司 副組合長理事
「残念ながら『松葉がに』の初競り式になりました。『五輝星(いつきぼし)』の初競り式にはなりませんでした」
五輝星とは、甲羅の幅13.5㎝以上、重さが1.2㎏以上など厳しい基準で選ばれるブランドガニ。鳥取港では1匹が選抜されていましたが、再審査の結果、色合いの基準を満たしていないと結論が出たため、今年の初競りで五輝星はゼロ。それでも、気を取り直して、初競りは活気良くスタートし、今年は最高額150万円の高値が付きました。
鳥取県漁業組合船本 源司 副組合長
「鳥取のカニは、甘いという風にプロの方からも言われているので、ぜひ試していただきたい」
さっそく競り落とされたカニは、店頭に並びました。
かねまさ浜下商店 浜下哲爾 社長
「だいたい11月の18日くらいまでがお買い得かなと」
鳥取市の店舗では、松葉がにを5000円から2万円ほどで販売。初水揚げのカニを見て、訪れた人はー。
東京からの観光客
「身よりも“カニみそ”が楽しみなんで、みそがしっかり入ってるものを見立ててもらって。産地で直で買うのは初めてだから楽しみです」
初日のご祝儀相場もあり、150万円で落札されたカニも並んだ店内。11月8日からの売り出しを前に、大きなカニはやや高いものの、中・小サイズは安く、去年よりも買いやすくなるのではないかということです。
かねまさ浜下商店 浜下哲爾 社長
「だいたい例年、11月20日を境に値段が急変することが多くてですね、ぜひそれまでに贈り物にも、(自分で)食べられる方も、お買い上げになった方がいいかなと思っています」
漁の期間は「松葉がに」が来年の3月20日まで、「親がに」は12月31日までとなっています。