松江城でまた倒木… 倒れたクロマツは去年点検したものの、来年度の事業で伐採する予定だった 島根県松江市
小田原安理 記者
「高さ20メートルを超えるというあちらの木、ここから見ても根元から倒れてしまっているのが分かります」
3月13日午前8時ごろ、松江市の国宝・松江城で高さ20m余りの木が倒れているのが見つかりました。倒木の影響で石垣の一部が崩れましたが、けが人はいませんでした。倒木が見つかったのは松江城の北東部にある「北惣門橋」の西側付近です。
松江市によりますと、高さ21メートルのクロマツが根元から倒れ、石垣の一部が崩れる被害があったということです。倒木は3月12日夜から3月13日早朝にかけて起こったとみられています。一歩間違えば、けが人も出かねない危険な倒木。倒れた木の近くで遊覧船を運航する関係者はー。
遊覧船の船頭
「またかという程度ですけど。前も倒れていたことがありますからね。松じゃないですよ、倒れたことありますからね。(船が)動いているときに倒れていないから良かったですけどね」
松江城では去年、倒木が相次いで発生していて松江市が危険な樹木の点検と安全確保のための伐採を進めていました。今回、倒れたクロマツも点検の結果、木の根元が腐っているのが見つかり来年度の事業で伐採する予定でした。
松江城・史料調査課 飯塚康行 課長
「これまで必ず人が通るような園路沿いとか優先順位をつけて伐採してきました。今後も樹木診断の結果を参考にしながら優先順位をつけながら危険なところは早急に伐採していく」
松江市は現場周辺を立入禁止にし倒れた木は3月末をめどに撤去するということです。また、崩れた石垣は文化庁と協議の上復旧を進める方針です。