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「野球を続けたい!」 女子硬式野球部が全国に次々 鳥取県には部員2人だけの野球部が誕生 目標は“甲子園” 島根県の女子野球部は6年目 部員46人は県外からも

2024年5月25日 6:17
「野球を続けたい!」 女子硬式野球部が全国に次々 鳥取県には部員2人だけの野球部が誕生 目標は“甲子園” 島根県の女子野球部は6年目 部員46人は県外からも

倉吉市にある倉吉北高校。甲子園に出場経験のあるこちらの高校に、この春、鳥取県で初めて女子硬式野球部が誕生しました。この春入部したのは2人の新入生、鳥取市出身の田中りなさんと谷口実花(みはな)さん。2人とも兄の影響で小学校から野球を続けてきたといいます。

Q.女子野球部ができると聞いたときはどうでした?
田中りなさん
「正直めちゃめちゃうれしかったです」

谷口実花 さん
「倉吉北高に野球部ができるって聞くまでは(男子野球部の)マネージャーをしようと思ったんですけど、倉吉北高に女子野球部ができて小・中と続けてきた野球を高校でも続けたいなと思って」

■女子野球部は全国で増えている!

実は、高校女子硬式野球チームの数は全国で増えています。2018年には27チームだったのがこの5年間で60チームへと倍以上に増加。さらに、2021年から全国高校女子硬式野球選手権大会の決勝が甲子園で開催されるなど盛り上がりを見せています。

■1期生・2人だけの野球部が始動

2人を指導しているのは倉吉北高校野球部OBの川西功徳さんです。

倉吉北高校 女子硬式野球部 川西功徳 監督
「逆に2人だから一生懸命今年一年(野球を)勉強しようと、それができるようになって、それが教えられるようになれば彼女らにとってもプラスになるかなと思って、まず甲子園目指そうというのを目標にしています」

練習中もとにかく仲が良く、笑いの絶えない二人。1期生だからこそ、明るく楽しい自分たちの部活を作っていきたいといいます。

田中りな さん
「まずは部員を集めて練習試合からできるようにしたい」
谷口実花 さん
「甲子園に出ることが目標です」

目指すは高校女子野球部の頂点。たった2人での挑戦が始まりました。

■島根県には山陰で最初に女子硬式野球部が誕生した高校が

一方、島根県川本町の島根中央高校。ここでは山陰で初めて高校の女子硬式野球部が作られました。今年で創部6年目、部員数は46人に達します。(2019年活動スタート)

■なぜ山陰の地で女子野球部が?

島根中央高校 立石祥美 校長
「もしかして地元の子どもだけじゃなくて、県内・県外で高校に入って女子で野球を続けたい子がいるんじゃないかとリサーチをしたら、割といそうだということで女子硬式野球部を作りました」

高校でも野球を続けたい女子生徒が、県外に流れていたことを知りこの部活を創設。練習場などの整備を進め、今では全国から野球をしたい女子生徒が集まってきているといいます。

Q.どこ出身ですか?
女子硬式野球部の部員
「山口」
「兵庫」

小早川莉音副キャプテン(大阪出身)
「自然がすごくきれいで、空気が良くて野球をする環境が整っているので進学を決めました。 楽しいですし、成長を感じます」

中には鳥取県から進学したという部員もー。

鳥取出身の部員
「自分が(島根中央高校に)入る前に(倉吉北高校が)ちゃんとしたチームになっていたら進学していと思います。(試合が)できる時が来たらやってみたいです」

女子硬式野球部は数が少なく、県外の高校や大学、社会人との試合がメインだという島根中央高校。今後、倉吉北の女子硬式野球部の部員が増えれば、山陰同士の試合が実現するかもしれません。

島根中央高校女子硬式野球部 酒井和隆 監督
「(部活動数が)増えることで底上げできると思うので、我々も高い目標を持ってやっていきたいと思っていますので、一つでも増えることはいいことだと思います。お互いに切磋琢磨してできるのが一番」

山陰両県に創設された、女子硬式野球部。本気で野球をしたい、女子生徒への選択の幅が広がり始めています。

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