107年ぶりの夏の甲子園2勝 快進撃を続ける大社高校野球部 地元から喜びや応援の声 「彼らならやってくれる、私たちは応援するのみ」 島根県出雲市
8月15日、島根県代表の大社高校が長崎・創成館に勝利しベスト16入りを決めたことで、地元や関係者も盛り上がりを見せています。
熱戦が続く、夏の甲子園。初戦で強豪・報徳学園を破り63年ぶりに2回戦に進んだ大社高校。15日は、長崎・創成館との試合に臨みました。大社は3回裏に創成館に先制を許すも、5回表に同点に。その後、創成館に6回裏に1対3とリードされるも8回表に追いつき、試合は延長戦へ。
ノーアウト1塁2塁から始まるタイブレークの10回表にセーフティスクイズなどで5対3。迎えた10回裏、1点を返されるも、エース馬庭が踏ん張り5対4で大社が接戦を制し、107年ぶりの夏の甲子園2勝となりました。歴史的な活躍を見せる大社高校。こうした中、地元・出雲市では喜びや応援の声が上がっています。
高井和代 記者
「出雲市内のスーパーでは、早くもベスト16を祝うポスターが張られ、大社勢の活躍をたたえています」
大社高校野球部のショートで活躍する3年生・藤江龍之介さんの父が経営する出雲市のスーパーでは早速、応援のためのチラシが店の中に張り出されていました。
藤増ストアー 古志店 高根伸 店長
「勝ち負けよりも諦めない気持ち、それからとにかく元気を私たち頂きましたね。まだベスト16です。目標のベスト8に向かって頑張っていただきたい」
一方、15日の試合を特別な思いで応援していた人も―。
馬庭投手の母・弘恵さんと主将の石原選手の母・恵さんです。15日も甲子園に駆け付け声援を送っていました。
馬庭投手の母・馬庭弘恵 さん
「投げ出したときは心配でストライク入るかな、ボールかなっていうので祈る気持ちで見てたんですけど、(息子が)みんなを信じているというのがすごく分かったので、安心して試合が見られました」
大舞台に臨む大社の選手たち。落ち着いて試合に出られるよう家族からあるものが贈られたといいます。
石原勇翔主将の母・石原恵 さん
「今回はこだわりのお守りを。お守り班のほかのお母さんたちも含めてなんですけど」
家族や関係者の手作りのお守りを選手たちは身に身に着け甲子園に臨んでいます。
馬庭弘恵 さん、石原恵 さん
「支えてくださった方がいっぱいおられたんで、ここまでこれたと思います。温かい声をいっぱい聞いたので感動で胸がいっぱいです。まだまだありますけど、最高の仲間ですね。大社高校野球部」
そして、8月17日はベスト8のかかる大事な一戦。見守る家族の思いは―。
馬庭弘恵 さん
「ベスト8以上だって息子も言っていますので、行くところまで行くと思います。応援よろしくお願いしますという気持ちでいっぱいです」
石原恵 さん
「彼らならやってくれる。私たちは応援するのみです」
馬庭弘恵 さん、石原恵 さん
「大社高校、勝つ!」
大社高校はベスト8をかけ、17日の第4試合で西東京代表の早稲田実業と対戦します。