「全然違う」八甲田の除雪に3D地図を初めて活用!最大8メートル“雪の回廊”貫通へ…春を掘る
春を掘る八甲田・十和田ゴールドラインの除雪作業が本格化し、真っ白な雪の回廊が見えてきました。
一面の雪の中から道路を掘り出す作業はとても大変ですが、ことし初めて「3D地図」を導入しました。
どんな技術なのでしょうか。
★青森放送 油川修一記者
「八甲田に春の訪れを告げる雪の回廊 全線開通に向け除雪作業が急ピッチで進められています」
青森市と十和田市を結ぶ「八甲田・十和田ゴールドライン」の除雪作業は先月22日から始まりました。
酸ヶ湯と谷地の8キロの区間を両側から掘り進めていて、現在青森側は酸ヶ湯ゲートからおよそ2キロ、八甲田連峰の標高千メートルほどの地点で作業が行われています。
青空が広がったきょう。
ロータリー車が勢いよく飛ばした雪が白い壁をさらに高くしていきます。
県などによりますと、付近の平均積雪は直近10年で最も多い5メートル。
地形や除雪で積み上げた分だけ高くなる雪の回廊は、いつもより高い8メートルに達する見込みです。
ことしは作業員の負担軽減に向けた新しい試みも始まりました。
★青森放送 油川修一記者
「これまでは作業員の目視や経験値に頼っていましたが、ことしからは3D地図を使って除雪を行います」
3D地図は去年の秋にGPSなどを使って道路の状況を記録。
これにより雪に埋まっている道路の位置を立体的に確認しながら除雪ができます。
いままでは作業員が1週間以上かけて手作業で道路の目印を付けていましたが、こうした工程がいらなくなりました。
★八甲田除雪隊 作見晃一隊長
「雪は多かったですが作業を始めてから天気が良い日が続いたので順調に進んでいます」
「道路の位置出しの作業がなくなっただけで全然違う ほかの作業に充てられる その分人件費も削減になる人が全部歩いて印を付けていくので、それがないだけで楽です」
ゴールドラインは27日に貫通し、来月1日から車が通行できるようになります。