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『特集・高知龍馬マラソン』今大会の特徴・ポイントを紹介!【高知】

2025年2月10日 18:38
『特集・高知龍馬マラソン』今大会の特徴・ポイントを紹介!【高知】
高知龍馬マラソンの開催まであと6日。11回目となる今年の注目ポイントをこうちeyeではシリーズで紹介します。
今回は大会の概要や今年ならではの取り組みにスポットをあてます。

早春の土佐路を駆け抜ける高知龍馬マラソン
2月16日に開催される第11回大会は3大会ぶりにフルマラソンのエントリーが1万人を超えました。

まずはコースをおさらいします。
スタートは午前9時。県庁前交差点をランナーが駆け抜けます。

国道55号を東に進み東道路交差点を右に曲がり南へ。県道春野赤岡線に突き当たると西向きに進路を取り約20キロ地点で最大の難所が待ち受けます。
浦戸湾にかかる浦戸大橋です。
高低差約40メートルと、多くのランナーを苦しめますが、難所を乗り越えた先には太平洋の大パノラマが広がります。
雄大な太平洋に映るさわやかなランナーたちの姿は早春の高知を彩る風物詩のようです。

そして、太平洋を左手に望みながら花街道をひたすら西へ。30キロ地点では清流・仁淀川を渡ります。
その後、土佐市新居で折り返し甲殿交差点を左折して北上。
最後は厳しい坂を登り春野陸上競技場へとフィニッシュする日本陸連公認の42.195キロです。

制限時間は、7時間で、前回の完走率は92.4%でした。男子は2時間19分20秒の青山学院大学2年塩出翔太選手が初優勝し、また女子は、香港のリアン・セゾ選手が2時間53分4秒で初優勝しました。

また、高知龍馬マラソンにはフルマラソンのほか、18歳未満の子どもや車いすの人が参加するファンランや2人1組でリレー形式でフルマラソンを走るペアリレーがあります。

今年の高知龍馬マラソンのポイントについて実行委員会の谷内康洋事務局長に聞きました。
Q今大会の特徴は?
■谷内康洋事務局長
「フルマラソンの部で3年ぶりに1万人を超える申し込みをいただいた。また海外からは17の国と地域から84人の方に申し込みをいただき過去最多となった」

全体にエントリーが増えた理由について事務局はSNSを通じた日々の情報発信やランナーの意見を反映した改善や工夫が功を奏したとみています。
その一つが参加賞のTシャツ。もっとかっこいいものにしてほしいとの声に応え、今回は全国からデザインを募集。太平洋をイメージした青に龍馬の顔、髪には高知県を象徴するデザインが描かれ、今回はランナーへの事前配布も行いました。

そして今回、目玉となるのが青山学院大学陸上競技部が全国で初めてペースランナーを務めることです。
参加するのが、今年の箱根駅伝でチームを優勝に導いた4人。6区で区間新を出し大会MVPを獲得した野村昭夢選手。7区を堅実な走りでトップを守りぬいた白石光星選手。5区の上りで区間新を達成した若林宏樹選手。そして、チームのキャプテンで9区を区間2位で快走した田中悠登選手です。

また、今大会には新たなコンセプトが盛り込まれていました。

■谷内康洋事務局長
「今回、大会を通じてSDGsを推進しようという取り組みを始めている。これまでスタッフジャンパーを皆さんに配っていたが、今回からはビブスを使って負担を少なくする。今回プロギングジャパンの皆さんにご協力いただいてゴミ拾いをしながらジョギングをする」

プロギングとはゴミを拾いながら走ること。 今回初めてプロギングジャパンのメンバー22人が 高知龍馬マラソンに参加してくれます。プロギングジャパンでは国内のマラソンへの参加は3回目だということです。

そして、42・195キロを走り終えたランナーを温かくもてなすのがフィニッシュ会場のふるまいです。
今年も恒例の暖かい土佐市宇佐のウルメのつみれ汁や高知農業高校などのはちきん地鶏のミルクスープ、また去年に続いてカツオの藁焼きタタキなどがふるまわれるということです。

■谷内康洋事務局長
「高知龍馬マラソンを走った後、ほんとうにおなかもすいていると思います。高知のおいしい料理でおなかを満たしていただいて、高知を大好きになっていただけたらなと思っています」

わざわざ高知で走ってくれる県内外、そして海外のランナーたちをもてなすためことしも魅力的な工夫が満載のようです。
最終更新日:2025年2月10日 18:38