ため池の中には何が棲んでいる?池の水を全部抜くと…普段出会えない生き物たちに親子で大興奮!
愛媛県松山市の池を舞台に生き物の大調査が行われました。池の水を抜いて出てきたのは…親子で大興奮、果たしてレア生物は発見できたでしょうか。
愛媛県松山市立難波小学校に20組の親子が集まりました。小学校からおよそ500mほど歩いて到着したのが、この日の生き物大調査の舞台となる深さおよそ8mの三島谷池です。
生き物調査の舞台は“地域の農業を支える池” 天日干しが絶好の機会!
およそ2週間前。池にはまだ水が溜まった状態。
この地区の池を長年見守ってきた高松周二さんと坂本忠三さんです。
この地域の農業に欠かせない池。この日は、水質を保つために池の底に堆積した泥を取り出して池を天日干しする「池干し」の作業を行います。
この池干しにあわせて、子どもたちに三島谷池のことを知ってもらおうと、今回の生き物調査の舞台に選ばれました。
三島谷池の管理者高松周二さん:
「僕らここ泳ぎよった。小学生の時に。昔はこの周りに穴が開いていたらガマガエルがよく住んでいた」
イベント当日。
県 県民環境部自然保護課 秋川裕一郎課長:
「きょうこのイベントを通して自分たちの身の回りにどんな生き物があるのかぜひ探してください」
ライフジャケットを装着し、網を手にした子どもたち。三島谷池の生き物大調査スタートです!
池の底から続々と姿を現す生き物たち!大人も子どもも夢中に
開始早々に見つけたのは大量の“小エビ”。他にも小魚やカニなど次々と見つけていきます。
生き物調査隊、泥だらけになっても何のその!夢中になっているのは子どもだけではないようで…
大人の参加者:
「あ、またおるやん魚!!」
調査開始から30分。さらにレア級の生物を見つけるべく残っている池の水、すべて抜いていきます。
子ども:
「みてーあれエビ!エビの量!めっちゃはねとる」
水の中にいた生き物が一気に飛び上がってきました。
中には…
子ども :
「カエルがいる!ウシガエル!?やったねー大物よ!」
およそ25センチのウシガエル。大好きなカエルと、嬉しいツーショットゲットだぜ!
さらにバケツの中を覗いてみると巨大なスッポンに…およそ40センチのコイも!
1時間の調査を終えた後は、見つけた生き物の名前を調べます。
アプリが生き物の名前を教えてくれる!コレクションしながら楽しめる機能満載
ここで登場した強力なアイテムが京都大学発のベンチャー企業が開発した動植物判別アプリ、「バイオーム」。
見つけた動物や昆虫、植物の写真を撮影するとその写真からAIが名前を調べてくれるアプリです。
県野生動植物保護推進員 清水孝昭先生:
「その魚はあまり取れていないですよ」
Q.なんという魚ですか?
捕まえた親子:
「タカハヤ」
生物を見つけて、その生物の名前を知ることでより興味を持ってもらう。バイオームでは見つけた動植物をコレクションし、その数やレア度によってレベルが上がります。
参加した男の子:
「(池の水を)抜いたところで魚をいっぱい取ったことが楽しかった」
参加した男の子
「こういう体験が滅多にないのでやることができて楽しかったし、生き物を大切にして在来種を守っていきたいなと思う」
子ども達の姿を見ていた池の管理人、坂本さんたちも。
三島谷池の管理者 坂本忠三さん:
「またきてもらった時には“あ、ここの池に来たが”と思ってもらうのが私たちは一番幸せ」
三島谷池の管理者 高松周二さん:
「自然にかえるということが今ないでしょ。もうこれ以上のことはない。子供が喜ぶのが一番」
池の水を全部抜くと…普段で出会えない生物や、その生物を見つけて輝く子どもたちの笑顔を発見できました!