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【最前線】イタリア定番のグラニータからパティシエが手がけるかき氷まで!注目の“進化系”かき氷

2024年7月2日 18:30
【最前線】イタリア定番のグラニータからパティシエが手がけるかき氷まで!注目の“進化系”かき氷

本格的な夏を前に、“かき氷巡り”を楽しみにしている人も多いのではないでしょうか?愛媛県内で見つけた進化系かき氷を取材しました。

愛媛の進化系かき氷最前線、トップバッターは?来島海峡を見渡せる海沿いのカフェ、Ondata Coffee。欧風カレーに、こだわりのエスプレッソマシーンで抽出したコーヒーが人気の店のかき氷が…

鳴田萌店長:
「島レモンを使ったグラニータです。イタリア版のかき氷です」

そう、イタリアンなかき氷です!

「一般的なかき氷は氷を削って上からシロップをかける。グラニータはシロップと氷を砕いて混ぜ合わせる」

味の決め手は、岩城島のレモンに今治市内で取れたはちみつを加えた自家製シロップ。ミキサーで氷としっかり混ぜ合わせると…写真映えするイタリア版かき氷、島レモンのグラニータ、完成です。

三宅記者:
「粒々の氷とかき氷の少し大きめの氷が混ざっていて新しい食感です」

いまなら初夏限定、甘夏のグラニータも味わえますよ!

豪雨で被災した花農家がイチゴ農家に転身!評判のイチゴをシロップに

続いては、松山から車でおよそ2時間。西予市野村町です。かき氷が大好きな青木キャスターがやってきたのは…2年前にオープンした「くまさんカフェ」。こちらのかき氷は…

熊谷琢磨さん:
「自家農園で収穫したイチゴを使ったシロップを作ってかき氷にかけています。イチゴのかき氷」

もともと花農家だった熊谷さん。しかし2018年の西日本豪雨で大きな被害を受け、その後、心機一転イチゴやトマトの栽培に挑戦。今ではそのおいしさが評判になっているんです。夏を前にしたこの時期でもかわいいイチゴが!

熊谷さん:「これ『紅い雫』です。県のブランドの」
青木アナ:「きれい」
熊谷さん:「まだまだいい色艶してるでしょ」
青木アナ:「ジューシーです。香りも口の中にずっと残っててイチゴの甘い香りが抜けてきますね。おいしい」

自慢のイチゴを使った夏の味。イチゴに砂糖、レモン果汁で作った、イチゴが主役のシロップです。そして主役を引き立てるひと工夫!

熊谷さん:「おまたせしました」
青木アナ:「あ、かわいい~!くまさんの形ですか?目が合いますね!」

なんと!かわいいくまさんの顔の形をしたかき氷が登場!耳には生のイチゴが。顔の白い部分は地元・野村町の低温殺菌牛乳を使った自家製のミルクジェラートです。

青木アナ:
「濃厚です。おいしい。いちごの甘い風味が氷と一緒にするっとのどを通って。果肉がシロップの中で残っているので本当に濃厚でイチゴ好きにはたまらない味わいです」

熊谷さん:
「香りが命だと思う。甘さは砂糖で加えれるんで、まずはイチゴづくりを大切にしていかないかんと思ってます」

かき氷×餅!?和の要素をつめこんだ「信玄氷」

続いての進化系かき氷は新居浜から。たくさんのお客さんでにぎわうカフェ「Cafe&Deri COOK'S」に、そのメニューはあるとのこと。

店長 白石恵さん:
「あっと驚くようなおいしい氷を作りたくて」

という今年の新作かき氷。そのコンセプトは…

「信玄餅が大好きなのでその味に近づけようと思って」

なんと山梨県のお土産として知られる「信玄餅」をイメージした、その名も「信玄氷」!かき氷といえど、お餅は外せません!

白石さん:
「オーナーが試行錯誤して何度も作って(お餅を)理想の固さに作ることができた」

北海道産の大納言を使ったふっくら粒あんに…沖縄県産の純黒糖を使った自家製の黒蜜シロップ。和の要素をふんだんに取り入れた「信玄氷」、完成です!

竹林記者:
「ふわふわの氷とお餅が口の中で一緒に溶けていきます。あんこと黒蜜の甘さも冷たい氷のうえでほどよくバランスがとれて、とっても美味しいです」

フランス菓子を極めたパティシエが1年かけて完成!まるでケーキのようなかき氷

まだまだあります!愛媛の進化系かき氷!オーナーパティシエ・吉丸さんが作る宝石のようなケーキの数々がショーケースに並ぶ、松山市清水町の「フランス菓子エスプリ」!

青木アナ:
「どのケーキもうっとりするほど美しい」

一番人気はお店の名前を冠したこの「エスプリ」。

吉丸さん:「作るのに3日かかるショートケーキということで」
青木アナ:「えー3日かかるんですか?」
吉丸さん:「ちょっとでもおいしいものを作ろうという考えでやってますから」

こだわりのケーキが並ぶシックで落ち着いた店内…

青木アナ:
「ちょっと気になる『ザ・日本の夏』みたいな、和のテイストの『氷』の文字があるんですけど」
吉丸さん:
「今年からかき氷を新たに始めまして、『パティシエ系かき氷』という名前をつけた」

フランス菓子を極めた吉丸さんがそのノウハウを基におよそ1年の研究を経て生み出した「パティシエ系かき氷」。

吉丸さん:「ブラジル産トンカ豆のかき氷」
青木アナ:「トンカ豆?」

甘い香りが特徴のスパイスの一種、トンカ豆。フランスではスイーツのほか、カクテルや香水にも使われるほど人気なんだとか。

青木アナ:
「けっこうスパイシーな香りがしました。シナモンに近い」

削った氷に、トンカ豆と牛乳、練乳を炊いて甘い香りを移したシロップ!そこに2種類のメレンゲなどフランス菓子の材料を組み合わせてお皿の上で作り上げていく、まさにパティシエスタイル!最後に生クリームとキャラメルをかけた姿は、ケーキのようです。

吉丸さん:
「最後まで、次何が出てくるのかなとか、食感や味の変化楽しみが出せたらいいなと思って作った」

お皿の上に完成したエレガントな佇まい…青木さんも思わず見とれてしまいますよね。

青木アナ:
「至福の甘さです。おいしい。今まで食べたことないかき氷です。生クリームの滑らかさが口の中に広がって、あとにトンカ豆のちょっとスパイシーな甘さとキャラメルのほろ苦さが一気に広がってくる感じがします。新しい味に出会いました」

吉丸さん:
「味の組み合わせとか食感の落差、フランス菓子と同じような感覚で作った」

この夏最新!エスプリで味わえる「パティシエ系かき氷」は全部で7種類。味わってみてはいかがですか?