【総決算】実はメスだったライオン“クレイ”に松山市の人口50万人以下…衝撃ニュースで振り返る愛媛の2024上半期
きょうから7月。今年も半分が終わりました。そこできょうは、これまで取材してきた愛媛の上半期のニュースを振り返ります。キーワードは、“衝撃”です。
“衝撃”と言えば…夏本番を前に、県内各地で観測している“衝撃の暑さ”。この“暑さ”を伝えていたのは今の時期に始まったことではないんです。
一年で、一番寒いといわれる椿まつりの準備が進む2月。松山の最高気温は、なんと“衝撃”の21℃超え。4月下旬並みの暖かさに、境内のツバキカンザクラも、いつもより早く開花しました。
暑さ以外にも、今年の上半期は県内でも「まさか!」な衝撃ニュースが続々と。
待ちに待った春の便りが届いた3月。4年ぶりに運航が再開したのは、松山と台湾を結ぶ定期路線です。
松山空港発着の国際線はソウル、釜山、台北の3路線で過去最多となる週17便が運航。
観光地・道後では…ツアーを利用して来日する台湾からの観光客が急増。
Q愛媛で一番良かったところは?
台湾からツアーで旅行中:
「道後!私は"坊っちゃん”が好きなんです。とても有名で、夏目漱石」
松山市内のホテルでも…台湾からの宿泊客の予約が1か月でおよそ1000人、4月にはさらにその2.8倍の2800人だということです。“衝撃”のインバウンド需要に、ホテルでは台湾人スタッフも大活躍していました。
最大10連休となったことしのゴールデンウィーク。道後商店街は…アーケードに人がぎっしりです。
県内各地が賑わったゴールデンウィークの最終日。松山市内で“衝撃”の事件が。
清家記者:
「後ろに見えます貴金属買取店に強盗が入ったということです。現在鑑識作業が行われています」
銀天街の貴金属買取店で、女性店員を脅し、現金およそ46万円を奪う強盗事件が発生しました。事件が起きたのは、多くの買い物客で賑わう、午前10時ごろ。
現場の目の前の店の人:
「人はけっこう多かったですかね、 連休最終日やし10時20分とかそんぐらいにパトカーの音で気付いて、外見たらみたいな感じやったんで。それまでは普通に中で準備しよったんで」
防犯カメラの映像には、慌てる様子もなく店から立ち去る男の姿が映っていました。白昼堂々の犯行。警察が延べ550人を投入し捜査にあたり、事件の4日後、男は逮捕されました。
ジャガーの赤ちゃんに…8年ぶりに誕生したアシカの赤ちゃんなど、今年に入ってとべ動物園はベビーラッシュ!
2年前に、とべ動物園で産まれたのが…
青木アナ:
「あ、出てきました!すごい、元気いっぱい!」
ライオンのクレイ。このクレイをめぐり、今年3月、“衝撃”の事実が判明したのです。去年10月に、「オス」として、北海道の動物園に引っ越したクレイでしたが、成長してもオス特有のたてがみが生えてこず…。遺伝子検査で、なんとメスだったことが判明。
“衝撃”の事実から2か月後、北海道から、一回り大きく“お姉さん”になって生まれ故郷に帰ってきました。
三根生康幸飼育員:
「すぐにエサあげたんですけど結構食いつきも良かったです、元気です。やっぱり帰ってきたら本当に嬉しいですね、飼育係としては」
4月17日、寝静まった夜の県内を激しい揺れが襲いました。県内では、愛南町で最大震度6弱、宇和島市で震度5強を観測しました。
フジ宇和島南店 店長:
「かなり散乱してる状態なんで、 売り場が。ビン類、お酒類もかなりひっくりかえってる状。防火扉が片っ端からしまっていたり。かなり揺れが出てるんだなと分かりました」
地震から1週間後…
記者:
「宇和島市役所の罹災証明を申請窓口ですが、きょうも続々と申請に訪れる人がいます」
相談窓口には、住宅の屋根の一部が崩れたという男性も。
「工務店に話したんですけど全然無理ですと言われたので」
その日の午後、宇和島NPOセンターのスタッフが家にかけつけ、ブルーシートで応急処置を行いました。
「一人では無理なんですよね。こんなに早く来てくれるとは全然思わなかったので助かりました」
県内で最大震度6弱を観測した地震を受け、愛媛県は。
中村知事:
「大規模災害から県民の命を守る防災・減災対策の充実と強化をさらに進めなければという思いを強くしたところでございます」
木造住宅の耐震診断の補助制度など防災・減災対策としておよそ96億円を盛り込んだ補正予算案を県議会に提出しています。
市民の女性:
「そういう日が来るんじゃないかとは前から心配してました」
市民の男性:
「びっくりしましたね。僕もこどもおるんですけど、あんまいい環境やない。もっとその辺改善してくれたらいいなとは思いますね」
2005年の平成の大合併以降、松山市の推計人口が初めて50万人を下回りました。県は、このまま新たな取り組みをしなかった場合、36年後の2060年、松山市の人口は36万人あまりに減少すると予測しています。
松山市 野志市長:
「様々な団体の協力をいただきながら、一丸になって人口減少対策に取り組んでいきたい」
この、人口減少に歯止めをかけることができるか。
杉本記者:
「あー!すごい見て下さい、だいぶ完成形の姿に近づいてきてますね」
市内各地で進められているのが“再開発”です。JR松山駅は今年秋に完成予定。新しい駅には、飲食店や土産物店など18のテナントが入る予定です。
建築家 乾久美子さん:
「愛媛県にはいろんな歴史があるので、そうした歴史を物語るコーナーとか場所を作っていけたら」
来年度中の工事開始を目指す西口エリアは、市民や観光客の憩いのスペースとして、ベンチに媛すぎや大島石など愛媛にゆかりのある素材を取り入れていくということです。
この他にも駅周辺や、松山市駅前、一番町通りなど、市内各地で再開発に向けた動きが進められています。
住みたいまち、行きたいまちへ。愛媛の未来にどう変化をもたらすのか。まちづくりの大きな転換点を迎えています。