【防災メモ】どうする災害時の「トイレ」 松山市で最低30日間使えない予測も…簡易トイレの作り方は
豊後水道での地震から1か月。毎日、防災ひとくちメモをお伝えしています。きょうのテーマは、“災害時のトイレ”です。
能登半島地震の被災地域では、トイレが完全復旧するまで数週間から数か月かかり、トイレ不足が大きな問題となりました。
東日本大震災をきっかけに災害用トイレの必要性を訴えている「女性と防災の会」の小國恵子さん。
小國さん:
「私たちは何度も当たり前に使っているトイレですけども、給水、それから排水の両方が機能しないと水洗トイレは使えません」
松山市では震度7クラスの大地震が発生すると、断水などで最低30日間は水洗トイレが使えなくなると予測されています。
最低30日間も水洗トイレが使えないとなると、水分や食料と同じように備えが大切ですね。
まず思いつく備えが「携帯トイレ」ですが、ここでクイズです。
・携帯トイレは一人につき何回分用意しておくといいと言われているでしょうか?
正解は…30回分です。
一日で使うトイレの回数分×7日分の備蓄が必要と言われています。一日4回トイレを使う場合は28回分。個人差があるので、自分にあった数を用意しておくと安心です。
また地震の揺れで便器が壊れて使えない場合は、簡易トイレがあるとその場をしのぐことができます。
〈簡易トイレの作り方〉
材料は段ボール箱とガムテープだけ。
まず、段ボール箱を広げます。持ち手などがあればガムテープで補強し、段ボールの上下の部分を内側に折りこみくるくると巻く、強度を持たせるために2、3枚の段ボールを使って2重3重と重ねていきます。
最後に、一番外側に巻いた段ボールの上の部分を折りこんで、便座を作ります。
この時、内側の広さが横20センチ、大人のこぶしで2つ分、縦は30センチ、こぶし3つ分ぐらいの楕円形にするのが理想です。
こちらが実際に私が作った簡易トイレです。この作り方を見ながら10分ほどで作ることができました。
使う時は、2重にしたビニール袋に凝固剤を入れて便器にセットすると衛生的です。凝固剤がない時は、新聞紙やペットシーツでも代用できます。
いざという時も、排泄は我慢できません。水や食料などの備蓄と合わせて、トイレの備えもしておきましょう。