卒業や進学・就職など新たなステージに歩み出す人が多いこの季節。夢や希望にあふれる一方で新生活の準備にはどうしても出費がかさみます。

きょうのニュースな数字はこちら、2343。何の数字かというと…今月値上げする食品の品目数なんです。今年に入って、月ごとの値上げの品目は3か月連続で去年を上回っています。

値上げの波が押し寄せる中、“少しでも消費者のお財布に優しいサービスを”と奮闘する街のお店を取材しました。

しゃむろっく 橋原勇介店長：
「基本的に冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、炊飯器などが結構今多い」

家電製品がずらり！と並ぶのは松山市内のリサイクルショップです。

橋原店長：
「入りきらないのでこの辺に置いてある」
Q.これでもまだ倉庫にある？
「まだまだありますこれもこれも、他の場所も借りて。1年売るようなものを2、3月でため込んで1年かけて売るっていうような 感じになってきている」

なかには既に売約済みの生活家電も。進学を機に一人暮らしをする人や技能実習生を迎える企業などがよく購入すると言います。

一方、高校生を中心に需要が高まっているというのが…

「お電話でお問合せもよくかかってくる。通学用自転車ありますか？とかいう形で何件も1日ない日はないぐらいはかかってくる」

先月から通学用自転車を購入する人が増えていると言います。

中でも。

「愛媛と言えばロココインスタグラムに載せるとすぐ売れちゃうくらい」

高校生に人気の通学用自転車「ロココ」。

以前、松山市内の高校の駐輪場で取材したときには。

「うわ！見るからにロココだらけですね。すごい」

11年前の取材では、ロココの市町村別の販売割合は松山が全国の2割を占めるほど人気を集めていました。当時は新車が5万円台で販売されていましたが現在は違うようで…

橋原店長：
「今新車価格が8万から10万くらいしちゃってるので、中古だと半額とか半額以下ぐらいで売っているので」

中古市場の需要が高まっている理由の一つが「価格」。こちらのお店ではロココが3万円台で購入することができます。

近年、フリマサイトなどを通じリユース品への抵抗感が減っていることに加え、物価高騰などを背景に需要が増えているということです。

橋原店長：
「提携の自転車屋がありますので 整備するところはしっかりさせてもらって修理するところは部品、これはちょっと破れていたので新品に交換とかもしていますので」
Q.サドルの部分を？
「整備・清掃もちゃんとしておりますので新品と変わらない ように使っていただけると思います」

変わってこちらは松山市内で56年続くクリーニング店。

きむらドライクリーニング 木村昭博さん（55）：
「ちょっとしたコートとかスーツ類ですね。中間洗いというかやっぱシーズン中に1回でも洗うと暖かさが戻ってたりとかふんわり感が出たりとかいうのはあるので」

なんでも、「ワンコインでうれしい！」特別なサービスがあるということですが…

木村さん：
「学生服、園児服に限って特定の日時にはなるんですが500円でさせていただいております」

ジャケットやスカート、ズボンなどの3点を500円、ワンコインでクリーニングしてくれるんです！

コロナ禍子どもたちに元気に学校生活を送ってほしいという想いで始まり、まもなく60回目を迎えます。

木村さん：
「消費者の方もお財布厳しいというのは報道とかで聞いてるので、我々も消費者と言えば消費者なんですけど、そこは何とか工夫をしてできるだけなら上げないようにという努力はしたい」

去年と比べて、クリーニングに欠かせないガス料金は2、3割の値上げ。出来上がった服を包むビニールなどの資材も…

「これも結構…2割ぐらいは上がったかな。（2割値上げは）大きいですね。かといってあまり価格にも転化しずらい部分もある」

木村さんは、2年前に1度、料金を値上げして以降、機械の稼働時間を短縮するなど、できる限りの燃料を節約して“値上げの波”に対抗しています。

お客さんファーストのクリーニングのプロ！節約につながる、ちょっと耳よりな豆知識、教えてもらいました！

木村さん：
「学期中に1回は最低でも（クリーニング）やってほしいですね。服の長持ちにもつながってお財布にも優しいかなと」

実は汚れが蓄積すると、何度も洗浄したり染み抜きするなど制服へのダメージが大きくなるので、定期的なメンテナンスがクリーニング代の節約に繋がる、ということなんです。

間もなく訪れる、本格的な春！園児服・学生服の500円クリーニング、今月はあす7日と21日の金曜日に行われます。